お二人に動画を見てもらいたいんですが。
新喜劇 ほう。
●おもしろかったら素直に笑ってください。
笑点 アハハ(笑)
新喜劇 オモロイやん(笑)
笑点 コレ何度か観たことあるけど、笑っちゃうんだよね。
新喜劇 初めて観たわ。なに、双子?
笑点 そうですよ。
新喜劇 ええなぁ。DVD出てんの? 借りよかなぁ。
笑点 出てるんじゃないですか?
新喜劇 ブハハハ!(大爆笑)
笑点 んふふ(微笑)
新喜劇 やっぱり西川クンの顔オモロイわ〜。
笑点 ああ。
新喜劇 ……ぷっ(しばし間をおいて微笑)
笑点 アハハ(苦笑)
新喜劇 ええね。この子らええわ。
2人 (苦笑)
笑点 まあ、ねえ。
新喜劇 もうええやろコイツは。
笑点 う〜ん。
新喜劇 もっと新しい芸を考えたほうがええと思うわ。
笑点 そうですね。
笑点 アハハ!(曲の間、ほとんど爆笑)
新喜劇 右から何が来てんねん!
笑点 んふふふふふ(笑)ジワジワ来るなぁ。
新喜劇 そうか〜? なんや腹立つな、コイツ。もっとバシっとオトして欲しいねんけどな。
笑点 オレはけっこう好きだけどね。フフ(笑)
新喜劇 アカンわ。じれったいわ。
今となっては笑う者もいないであろうギャグが、2人には意外と好評だった。よくわからない人たちである。
●では再びお話に戻りましょうかね。
新喜劇 ちょっとええ? 嫁はんから電話きとんねん。
●ああ、出てもらって構わないですよ。
新喜劇 ええねん。ちゃうねん。嫁はんしょっちゅう電話かけてくんねん。この年やのに「アンタ浮気してんのちゃうやろな?」ってしつこおてな。どうしたらええの?
笑点 愛されてますねぇ。
新喜劇 そんなんちゃうけどやなぁ。
●電話してあげたほうがいいんじゃないですか?
新喜劇 ええのよ。
笑点 最近、熟年離婚って多いらしいじゃない? 気をつけたほうがいいですよ。
新喜劇 そうなん? 熟年って、ワシまだまだオトコやからなぁ。
●現役なんですか?
新喜劇 そらそうやろ。新喜劇観に行って女に声かけてるもん。
笑点 うええ!
●アハハ。
新喜劇 そうやで。まあ浮気とかはせえへんけどな。
笑点 オレなんか妻に隠れてこっそりエッチなDVD観るくらいだなぁ(笑)
新喜劇 え、観てんの?
笑点 ときどき観ますよ。
新喜劇 ええやん。これ(座談会)終わったら何枚か貸してくれへん?
笑点 フフフ(苦笑)いいですよ。でもフツーですよ。痴漢ものとか。
新喜劇 フツーでええねん。痴漢、ええやないの。
笑点 貸しますよ。でもどうやって返してもらえばいいんでしょ?
新喜劇 郵便で送るわ。
笑点 でもウチのにバレたら困る
なぁ。
新喜劇 大丈夫やろ。商品名のとこに『雑貨』って書いとくから大丈夫やって。
笑点 ダメでしょ(苦笑)
●奥さんが開けたらバレちゃいま
すよ。
新喜劇 うーん。まあ、そこはなんとかしてもらわんと。なあ。
●そうですね。
笑点 そうねえ。
●じゃあそれはそれとして。それぞれ最近面白かった話とかってあります?
新喜劇 え? うーん、面白かった話なぁ。
笑点 あっ、オレ言っていい?
●どうぞどうぞ。
笑点 オレねえ、トラックの運転手をしてるんですよ。ルートドライバーってやつ。
●へえ。
笑点 こないだ配達中に、会社の上司から電話がかかってきたの。
その電話に集中してたら配達場所を過ぎちゃってたのよ。
新喜劇 はあ。
笑点 だからUターンしたんだけど、今度はまた別の同僚から電話がかかってきて。しゃべってたらまたそこを通り過ぎちゃったわけ。
新喜劇 えらい大変やったねぇ。そんなんやったら遅刻してまうわ。
笑点 そうなんですよ。それで…。
新喜劇 トラックの運ちゃんって歩合なん?
笑点 いや、ウチは固定給。
新喜劇 そうなんや。それやったらええね。
笑点 まあそうですね。でね、話戻しますけど、二度あることは三度あるって言うけど、Uターンしたらまた今度は妻から電話がかかってきて、また通り過ぎちゃさぁ。
新喜劇 ふーん。
笑点 これじゃあダメだと思ってケータイの電源を切って、ようやく目的地に到着したの。荷物を運ぼうと思ったら、担当者に「それウチの商品じゃないですよ」って
言われちゃって。あのね、元々そこが目的地じゃなかったの。だからまったく関係ないところで二度も三度も行ったりきたりしてたんだよね。困っちゃったよもう。
新喜劇 ほう、そうなんや。
笑点 ええ、まあ。
新喜劇 なるほどなぁ。
笑点 ホントこういうのって困っちゃいますよね。
新喜劇 ほぉ〜。
●なかなかイイお話ですね。
笑点 アハハ。こういうことってあるんだよね。
新喜劇 ほぇ〜。
笑点 いやぁ困っちゃったよ。
新喜劇 そんなんやったらワシも
言ってええ?
笑点 いいですよ。
新喜劇 とっておきの話したろか。ウチのせがれな、嫁はんもらったばっかりなんやけど、さっそく離婚の危機を迎えてんねん。なんでやと思う?
●なんででしょ。
笑点 浮気とか?
新喜劇 ちゃうちゃう。そんなんやないわ。あのな、おチンチンがむっちゃ小さいらしいねん。ほんで嫁はんが怒っとんねん。お見合い結婚やから知らんかったんやって。
笑点 ふふふ、ヒドイなぁ(笑)
新喜劇 「アンタどんだけちっこいねん、先に知ってたら結婚せえへんかったわ!!」言うて。ウチのせがれ、カワイそう過ぎひん?
笑点 ブハハ、ヒドイ!(爆笑)
●かわいそうですよ〜。
新喜劇 ヒドイやろ? 不憫で仕方ないねん。
笑点 それはヒドいよ。アハハハハ(爆笑)
新喜劇 せがれな、ワシに似んと、ようけ勉強できんねん。大学も出て立派に働いとんねん。
笑点 ほう。
新喜劇 せやけどおチンチンだけがワシに似てしもたんやなぁ。不憫で仕方ないわぁ。
笑点 アハハハ!(大爆笑)
●すべらない話ですね。
新喜劇 せやろー。オモロイやろー。でもホンマやねん。
笑点 じゃあ次、オレいっていい?いい話あるんだよ。
新喜劇 いったれいったれ。
笑点 東京ドームに巨人戦を見に行ったときの話なんだけど。
●はいはい。
笑点 すぐ近くの観客席に1人のオジサンが座ってたの。ちょっと年上かな。ハチマキして、大きな声で巨人を応援してて。
新喜劇 ほう。
笑点 それで突然、オレに話しかけてきたんだよ。大きな声で。「オラ、デカイ声で応援しろ! (阿部)シンノスケが打てるように、デカイ声で!」って。
新喜劇 へえ。
笑点 周りのみんなにもそうやって言ってて、で、まあ皆も大きな声で「ガンバレ」とか応援したのよ。
●なるほど。
笑点 だけど阿部は三振しちゃったの。そしたらそのオジサンがぼそっと言うわけ。「ごめん。オレらがうるさくしたからだ。ゴメンな、しんのすけ…」
新喜劇 ほう。
笑点 このオジサン、阿部のバッティングに何の影響もないでしょ?なんかその姿がオモシロかったんだよね。アンタは悪くないし、そんなに落ちこむほどこの試合に関係ないだろ、って。
新喜劇 そらそうや。なあ?
●ああ、はい、そうですね。
笑点 関係ないのにねぇ。なんでそんなに落ちこむんだって思って(笑)
新喜劇 そりゃあ関係ないわ。
笑点 ねえ。オモシロかったんですよ。
新喜劇 うーん。そういうオッサン、関西にもいっぱいおるで。甲子園なんかそんなんばっかりや。
笑点 あ、そうなんですか。
●たしかに甲子園にいっぱいいそうですね。
新喜劇 アカン、次はワシいくわ。簡単なの一つ言うわ。
●お願いします。
新喜劇 スケベなことするときに、関西ではオメコって言うねん。オメコしよ〜、とかオメコ見せてぇやとか。
笑点 えー(爆笑)
新喜劇 ワシこないだな、嫁はんに言うてもうてん。「なあ、はよオメコたいてぇや。腹減っとんねん」って。お米と間違えてん。ホンマに。
笑点 (爆笑)なんか作り話っぽいなぁ。
新喜劇 ホンマやって! 嫁はん顔真っ赤っかになっとったわ。ずいぶんシテへんからなんかヘンな空気になったっちゅう話やね。
笑点 アハハ(笑)
新喜劇 ホンマやねんて。
笑点 フフフ(苦笑)
新喜劇 まあ、ウソでもええやろ。オモロかったやろ?
笑点 うーん。
新喜劇 (驚きの顔をしてみせながら)嫁はんの顔、こんなんなってたわ。
一同 ギャハハ!(爆笑)
一目瞭然と言ってもいいだろう。共に一般平均よりも沸点は低いように思われたが、それにしても笑点氏はどうでもいいことに爆笑しすぎである。
笑いの沸点が低いのは笑点ファンである。