会話のタネ!雑学トリビア

裏モノJAPAN監修・会話のネタに雑学や豆知識や無駄な知識を集めました

あくどい小遣い稼ぎ

こんな小遣い稼ぎをしている人もいるようです。内容は実にシンプル。ヤフオクで中古のCDを落札し、今度はそれを“未開封の新品”と偽って出品して高値で転売するというものです。
 まず、中古CDの新品偽装方法ですが、これは案外簡単にできます。
 ご存じのように、店で買ったばかりのCDは、透明のフィルムでケースが包装されており、テープのようなものを引っ張って開封します。あれ、正式にはキャラメル包装と言って、素人が再現するのはまず不可能ですが、専門業者に頼めば、CD1枚からでも快く引き受けてくれるのです。
(ちなみに、僕が世話になっている業者は、10枚以内なら何枚依頼しても1200円でOK)。
 つまり、キャラメル包装されたCD=新品しかあり得ないという固定概念を逆手に取るわけです。もっとも、その前に洗剤などでケースやCD本体をキレイに磨いておくなど、最低限のメンテが必要なのは言うまでもありませんが。
 とはいえ、これしきの細工ですべてのヤフオク落札者をダマせるほど甘くはありません。そこで重要になってくるのが、どのような中古CDを出品すべきかです。ポイントは2つ。
①まともな大人なら見向きもしないような、幼稚で薄っぺらな楽曲を歌うバンドやアイドルのCD。
②かつ、少数限定版、あるいはすでに廃盤になっているなど、稀少価値の高いもの。
 ①に該当するミュージシャンのファンは、総じて精神年齢が低く、オツムも低脳です。これが逆にジャズや古いロックのファン相手なら、そうは上手く行かないでしょう。
 また、この手の連中は、ジャニーズファンやAKBファンを想像すればわかるように、好きなアイドルのレア物には、金に糸目をつけません。しかも妙にコレクター気質でもあるので、彼らにとっては、同じCDでも、中古と新品では天と地ほど価値が違います。
 いま現在、①と②に当てはまるCDは、サウンドホライズンの「Chronicle 1st」(中古2万、新品6万)・ももいろクローバーの「3BJr.ぷちアルバム」(中古1万5千円、新品6万5千円)
いきものがかり「人生すごろくだべ」(中古10万、新品20万)こんなところでしょうか。アホな音楽ばかりが流行るご時世ですが、あながち悪いことばかりじゃないといった感じなのでしょうか。