年末・年始の商戦時期になると、大型ディスカウント店がよくこの手のチラシを出す。読者のみなさんも80%や90%引きといった目玉商品につられ、ノコノコ出向いた経験がおありだろう。が、ハンパな早起きでは数量1、2コの限定商品をゲットするのはまずムリだ。何時から並んでいるのか知らないが、店舗前の徹夜組にコッソリ持っていかれてしまうのがオチ。結局、一般客は普通に陳列された商品を購入するハメになる。
今回は、いつも悔しい思いをしているみなさんに、オレの“先頭キープ法“を伝授しよう。
まず重要なのが、何はともあれ広告を入手するスピードである。これさえうまくいけば半分成功したようなものだ。つまり、チラシが自宅の朝刊に折り込まれるセール前日を待っていたのでは、皆と同じで能がないということ。狙うのは新聞屋販売所に届けられた瞬間だ。28日が開始日なら、自宅に届く27日の2-3日前を狙って販売所に出向く。場合によっちゃ「今度、3カ月契約する」と言ってもいいだろう。
とにかく広告をゲットしたら後はお店へ直行、目玉商品の意思付けを行う。実は徹夜組といえども、純粋に前日の閉店を待って並ぶことは少ない。混乱を避けるため、前もって配られた整理券に従って行列を作るのだ。もっとも、配布されてない広告を持っていくので怪しがられる可能性もある。
が、そのときは「じゃあ今からここで並びますから」とゴネれば、強く拒む店員などいない。実際、手元に広告があるのだから文句はいえないのだ。一晩並ぶツラさはあるか、これで数万円の浮き。十分価値はあるだろう。
ちなみに、オレが住む栃木県ではコジマ電気とYAMADA電気が販売合戦を展開している。当初は「14型テレビ1998円」に始まり、「ビデオ980円」はすぐ「21円」にまでさがって、最終的にはなん。と「ー円」。まさに仁義なき戦い。それに毎回並んだオレは、バッタ屋や友人に転売して、さんざん小遣いを稼がせてもらった。間もなく正月。これでお年玉を捻出するのも悪くないでしよ。