タダ乗り情報は追っかけに聞け
入場券があれば改札は楽勝でスルー
世間で言うところのダフ屋の職業は日々、コンサートやスポーツ試合などのチケットを売り買いしているわけだが、この商売を長く続けていると自然と仲良くなってしまう人種がいる。ご存知おっかけの連中だ。その大半は、ジャニーズやヴィジュアル系バントの熱狂的な女性ファンで、みな全国を転々としている。聞けば追っかけるにも結構な金が要るようで、交通費だけで月10万以上かかるというから驚く。彼女らの間でキセルか日常茶飯事乏なっているのもそんな理由からだ。
ここでは、追っかけ軍団から教えてもらった新幹線キセルの手口をいくつか紹介しよう。なお、例はすべて新大阪~東京にした。
片道編(新大阪ー東京)
まず、新大阪駅で120円の入場券を買って改札に入り、そのまま上りの新幹線に乗る。車内では席に座らず、デッキに立って到着を待つ。こうすれば、まず検札は免れる(もちろん、JRのマニュアルにこんなことは書かれていない。あくまで彼女らの経験から編み出されたワザらしい)。東京駅で降りたら、改札内の精算所へ。そこで「新横浜から乗ったが、切符をなくしてしまった」と言って精算すれば、合計わずか2千円足らずで済む。
日帰り往復編
(新大阪→東京→新大阪)往路は①を使い、新大阪の入場券は取っておく。復路は東京駅で買った入場券でそのまま下りの新幹線に乗り、新大阪に着いたら最初に買った入場券で精算をし、改札を抜ける。通常、入場券の使用期限は2時間だが、それを超える場合は2時聞との料金(120円)を払って精算すればOKだ。
片道編。ただし、男女、または女性同士のペアの場合
(新大阪→東京)
まず両者が新大阪でそれぞれー枚ずう入場券を買い、①の方法で東京駅へ。到着したら、男性はそのままホームで待機し、女性は精算口に行き「切符をおとした」とう。このとき、女性客なら「しょうがないな」とノーチェックで改札を通してくれることが多いらしい(もちろん、金を払わされることもあるが、そのときは新横浜から乗ったとすればいい)。女性が外に出られたら、東京駅の入場券を2枚買って再び改札内に入場。内ー枚を男性に渡して別々の改札を出る。ただしこの場合、駅によっては、ー人しか出られないときかある。これは片方の入場券が「入口を通った」といつ記録がなされていないため。そこで、いったん外に出て再び改札内に戻るときは、2枚の券を改札機に続けざまに挿入。こうすれば2枚とも「記録済み」となり、2人で問題なく改札を出られる。
どうだろうか。いずれコも追っかけのコたちがよく使う手だそうだが、彼女らの話によれば、どうもJRは女性客にアマイ傾向があり、猫撫で声で「切符なくしちゃって」と嘆願すればまず見逃してくれるらしいのだ。なんじゃソリャといいたくなるが、男のかなしいさがだ。
また、彼女らの場合、全国に散らばった仲間の緊密なネツトワークもキセルの手助けになっているようで、目的の駅に着いたら仲間が入場券を買って待機しているケースも珍しくないとのこと。まったく、JRもナメられたもんだ。
業務用工レぺータなら箱抜けも可能
さらに、タダ乗りの最新情報をーつ。教えてくれたのは、某バンドの追っかけだ。
「知ってる?新大阪って改札を通らへんでも出られてしまうワザがあるねん。休憩所あるでしょ。その辺ウロウ口してたらわかるって」
何でも、仲間内では密かな話題になっているらしい。それ以上の情報は聞き出せなかったが、やはり気になってしょうがない。果たして「改札を通らずに駅を出る」なんてことか可能なんだろうか。さっそく新大阪駅に寄った
ついでに、休憩所付近をウロウ口してみる。とそこは、弁当やお菓子の販売力ウンターやテレビのモニターなどが設置されたスペースで、常に電車待ちの人々で賑わっていた。ひとまずその裏手に回ってみると、隅っこにごついエレべータを発見。見るからに客用ではか?×、業務用だ。ん?もしかして…。
周りに従業員がいないのを見計らい、中に入ってBRをプッシュする。と、エレべータは鈍い音を立てて下降
数十秒後にガチャンと止まって扉が開いた。ど、どこなんだココは?着いた先は、改札の階の地下にある土産物屋街の一角だった。なるほど、大きなターミナル駅には必ずこの手の連絡口があるので、業者のフリをすれば難なく出入りできてしまうだろう。ウマイことを考えたものだ。
※この記事はフィクションです。防犯、防衛のための知識として読み物としてお読みください。実行されると罰せられるものもあります。