以前、ひと月ほどホームレス生活を強いられたことがある。当時のライフスタイルでもっとも切実だったのはやはり食料問題で、いつも腹を空かせていた記憶があるが、当時、私の先輩ホームレスだった人物からありがたい教えを授かった。
「腹が減ってどうしようもないときはとりあえずミスドを探しな」
ハンバーガー屋などのファストフード店やコンビニは、残飯あさりの王道ではあるものの、それだけに店舗によっては対策を施している場合が多い。部外者が容易に入れないような場所に廃棄品を保管するといった感じで。しかしミスタードーナツは違う。どういうわけか、あそこに関しては閉店後、その日出た廃棄品を100%ノーガードの状態でゴミ捨て場に放置してあり、確実に食い物にありつけるというわけだ。
あの1カ月間、何度ミスドで飢えをしのいだかわからない。そんな苦しい時期を思い出させるあのドーナツの味は、私にとって甘くほろ苦い。
少しややこしいけど確実です。数百円の手数料で高級コーヒー詰め合わせをもらうには?
株主優待という言葉を聞いたことはあるだろうか。毎年決まった時期に、企業が株主に贈るプレゼントのようなもので、中身は数千円程度の自社商品である場合が多い。例えばドトールコーヒーなら高級コーヒーの各種詰め合わせといった具合だ。さてこの株主優待だが、たった1日だけ株主になるだけで、かつわずか数百円の手間賃しかかけずにゲットできる方法がある。株の売買になじみがないと少々とっつきにくい内容かもしれないが、できる限りわかりやすく説明しよう。そもそも株主優待は、株主になった時点でもらえるものではない。権利確定日(株主として企業に登録される日。決算期の月末が多い)に株を保有していてはじめて株主優待をもらえる権利が発生するわけだ。ならば確定日の前日に株を買い、確定日当日に株を売り払えば良さそうなものだが、現実、それだけで上手くコトは運ばない。株価というのはたいてい、確定後に下落する傾向があるため、策も無しに売ればその分だけ損をしてしまうからだ。ではどうするか。
仮に確定日前日、A社の株(200円)を1000株買うとした場合、同時にA社の株1000株を信用取引で空売り(証券会社から借りた株を売る行為)するのが正解だ。
これによって確定日にA社の株が150円に下落しても、買った分は5万円損をするが(マイナス50円×1000株)、売った分は5万円儲かる計算だ(証券会社に借りて売った株1000株×200円、対して証券会社に返す株=1000株×150円)。
かくして株の売買での損得はプラマイゼロ、実費はその際にかかった手数料200円~500円のみとなる。文字で見ると難解な作業だが、実際の手順は驚くほどシンプルだ。物怖じせずチャレンジしてみてはどうだろう。