大阪には、コニテルと呼ばれる在日韓国人経営の旅館が存在する。料金は1泊3000円、1週間なら1万5000円程度とリーズナブルなため、本来は韓国人旅行者向けであるものの日本人の利用客も意外と多い。しかし中には、さらに格安のコニテルがある。旅館営業許可の届け出を行ってないモグリ営業のコニテルだ。こうした業者は借り上げた賃貸マンションを勝手に客室として使用しており、1泊の料金は1500円~2500円程度。まさに西成のドヤ並だが、かといって部屋のレベルは決して悪くない。清潔に保たれているのはもちろん、繁華街へのアクセスが良好だったり、高層階からの夜景が素晴らしかったりと、むしろコスパは非常に高いのだ。
「焼いて食べてください」と生食用の薬味が出てくる不思議
2012年7月以降、飲食店でレバ刺しの提供が禁止となった。客に食べさせた店は食品衛生法違反となり、発覚し場合は罰金などの制裁を受ける。
そこで『脱法レバ刺し』と呼ばれるメニューが登場した。メニュー表に載っているのはこんな名称だ。
〈焼き用 超新鮮レバー〉
注文して出てくるのは、プリプリの生レバー。さらに焼そしてゴマ油、しょうがなどの薬味である。つまり「絶対に焼いて食べてくださいね」と言っておるための薬味も合わせて提供しているのだ。生で食べてしまったのは客の勝手な判断で、ウチにはなんの否もありませんよ、と言わんばかりに。この手法を採っている店は、『脱法レバ刺し 東京』などとネット検索すればすぐに見つかる。お客としては嬉しい状況とも言えるのだが…。