会話のタネ!雑学トリビア

裏モノJAPAN監修・会話のネタに雑学や豆知識や無駄な知識を集めました

タイとカンボジア国境の怪しい街ギャンブル天国ポイペト旅日記

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『タイ国境ギャンブル天国』

昨年の暮れ、新聞の国際欄にこんな記事て発見した。なんでも、カンボジアとタイの国境に「ポイペト」って町があり、ここが今、カジノ、売春、麻薬なんでもありの、現代の「ソドムとゴモラ」みたいなことになってるらしい。行ってみてえー思わずココロが踊った。

俺は20代のころから、バックパッカーで東南ァジァや中近東をブラついていた人間である。沢木耕太郎の『深夜特急』とか、藤原新也のインド本に触発され、将来のことなんかナーンも考えんと、旅が生活みたいになっちゃった時期もある。もちろん、海外で女やバクチを楽しんだ経験も少なくない。

なんせ、日本でそのあたりの遊興にどっぷり浸かるには、俺の年収じやツラすぎる。ビンボなライターがそれを楽しもうと思ったら、やっぱ、安い海外、東南ァジアってことになってしまうのだ。これまで仕事にかこつけてはアジァ諸国で遊びまくった経験から、かつての共産制を捨て資本主義に目覚めちゃったカンボジアが目を離せない存在とは認識していたが、こんな「怪しいリゾート」が辺境に存在していたとは。いやー、これはもっ行くしかねーだろ。
デブのバイタク運転手と、国墳の御へGO一

今年1月初句、インドシナ半島は乾禾素」迎えていた。ドムアン空港に深夜に到責今夜はバンコク市内の安宿街カオサンロードに1泊する予定だ。この辺りの宿には、カンボジア帰りのバックパッカーが多いはず。ポイペトの情報も入手できるだろう。と、思いきや、秤「アソコの街は危ねっすよ。滞在しないほーがいいっす、絶対」

2日前に国境を通過して帰ってきたという日本人旅行者は声を大にして言う。ポイペトは単なる通過点としての認識しかないらしい。やはり直接、現地で確かめるしかないかと、何気なくゲストハウスに置かれた情報ノートをめくっていると、

『ポイペトのカジノは全部で4軒、カジノ前には置屋の客引きも常駐してます。ショートで500バーツ(註・1バーツ約3円)。けっこう面白いとこ・・…」

実際、ポイペトで遊んだ旅行者の証言だ。やはり、新聞に書かれていたことは本当だったのだ。翌日、高速バスに4時間ゆられ国境に近いアランヤプラテートへ向かう。バスで行けるのはここまでで、さらにポイペトまでは5、6キロ。交通手段はバイクタクシーに頼るしかない。「国境だろ。40バーツでどう?」バスを降りると何人もの運転手が声をかけてきた。運賃はみな一様に40バーツ。となれば、あとは運転手の面相で決めるしかない。できるだけ温厚でムチャな運転しなさそーなヤッを選ばないとな。

なんせノーヘルでバイク2人乗り。事故られたら死ぬ、たぶん。群がる運転手たちの中から俺が選んだのは、タイ人には珍しいデブ。デブは温厚、という統計学のデータもあるし、運転手の体重が重いぶんスピードも出ないはず。コイツなら安全だろう。
マラリアの薬を買わないと力ンボジアに入国できない
予想どおり、デブは俺を15分ほどかけて毎軍に国境へ送り届けた。
「あっちだから」

デブが指さす先には、国境ゲートとタイ国の出入国管理事務所が。その前に長い行列ができている。バックパッカーの姿が目立つが、それ以上にタイ人のグループが多い。おそらくポイペトのカジノでバクチしようって連中だろう。

パッポンで遊んでる日本人のオヤジみたいにゴルフウェアなんぞ着て、身なりはソコソコいいのだが、みんな手ぶらで近所に遊びに行くよな感じ。俺の前にいる騒がしい団体は、マレーシァかンンガ謬ポールあたりの中国系のグループだろうか。ガイドらしきオバチャンが何十冊ものパスポートをまとめて窓口にねじ込み、係官はダイコンをみじん切りするような勢いでそれにハンコを押す。

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その間に、団体のおっちゃんらは、ああ…勝手に国境を越えてカンボジァ側に向かってるやんけーイスラエルとか北朝鮮あたりだと銃殺されるぜ。どこの国でも、入国より出国の審査ってのはユルいもんだが、ここのテキトーさは際だってる。

「ほらよ」俺に対しても、係官は顔を一度も見ず、テキトーな態度でパスポートに出国スタンプを押し投げ返してきた。ま、テキトーにやってないと、これだけ大勢の人間は相手にできないだろう。国境事務所を過ぎると、すぐに橋がある。ここを流れる川がタイとカンボジアの国境線だ。国境に架る橋を渡り、ビザの発給所へ。

必要事項を記入、顔写真を1枚添えて現金
20$払えばすぐに入国ビザが発給される。そして、すぐ隣の国境事務所で入国スタンプを押してもらいカンボジア入国、のはずだったのだが…。

「これマラリアの薬、50バーツ。買って飲まんとカンボジアには入国できんよ。それが法律だから」

カンボジァ側の出入国事務所の係員は、かなりブロークンな英語で言った。これがカンボジア名物の公務員のタカリってヤツか。もちろんそんな法律はどこにもない。係員たちが外国人相手に小遺い稼ぎしとるんよね。

50バーツくらいのハシタ金、くれちゃるわい

小心者な俺は相手に悟られないように、日本語で悪態をつく。ムカついたけど、払わんことには入国させてもらえんしなあ。ちなみに、俺のすぐ後ろに並んでる白人のバックパッカーは、これを聞いて猛烈に怒ってた。何時間ここに留め置かれようが、一銭も払う気はないようだけど、こちとら、そこまで根性も根気もない。でも、この得体の知れない薬を飲むのは絶対ヤだ。肝臓とか一発で病んじゃいそうな気がする。

もっとも50バーツさえ払えば、俺がその薬を飲むか飲まないかってのはぜんぜん興味ないようで、係員は金と引き換えに錠剤を手渡し、別の係員がすぐパスポートにスタンプを押して返してくれた。ホッ、ようやくカンボジア入国だ。
情報ノートにもあったように全部で4軒。ァンコールワットを模したモノとか建物もいろいろ凝ってるが、見ようによっちゃ大規模な郊外型パチンコ店とも取れる。しかし、このカジノ前の道がスゴすぎ。大八車に荷物や人を乗せてタイ国境へ向かう、やたらエネルギッシュな人力タクシーが走りまわり、道路沿いには生ゴミと見盟遅えそうなズタボロの物乞いがいっぱい。地雷でフッ飛ばされたのか足がないセツも多い。

ちょっと立ち止まろうものなら、「なんかちょーだい」ってな感じで、すぐ手が出てきて。この雰囲気、インドのカルカッタにも似た風情だ。

「おい、ピックアップの発着所はこの先だぞ」誰かと思えば、さきほど国境事務所で後ろに並んで入国した白人のバックパッカーだ。俺を急かすように声をかけ追い抜いていくのは、カジノが建ち並ぶ先のロータリーから、トラックでシェムリアップ(アンコールワットのある街)にでも向かうからだろう。

ただいま昼の2時。今から急いでもシェムリアップに着くのは夜になる。カンボジアの夜道に武装強盗が出没するのは有名な話で、だからこの時間帯、カンボジアの各地をめざすバックパッカーたちは、足早にロータリーに向かうのだ。ここを通過していながら、カジノがあるコトさえ知らない連巾がいた理由がやっとわかった。しかし、俺は違う。俺の目的はここポイペトで「飲むうつ買う」こと。焦るバックパッカー連中を尻目に、もう余裕シャクシャクである。

さて、まずは宿探しするべ。確か、カジノにもホテルは併設されてたはず。ちょっと、そこのカジノの入口に立っている係員にきいてみっか。

「すいません、ここ泊まれる?」「×△×▲ロ■bo#ー」「…」

たぶんタイ語かカンボジア語なんだろけど、全然わかんねー。と、そこヘカジノの中から英語のできる、ちょっと賢くて給料も高そうな制服姿の男が出てきた。よし、改めてコイツに聞いてみよ

「ねーねー、ここのホテルは1泊いくら」

「ホテルはカジノで遊ぶ人のためのモノなんすよ。5万バーツをチップに交換すれば無料で泊まれます。どこのカジノも同じシステムだと思いますよ」

5万バーツー日本円で15万ーそんな大金、バクチに使えるかあ。

「近くに安いホテルない?」

「すぐ隣にゲストハウスがありますよ。あそこだったら、まだ安全な場所です。夜中に歩いてカジノまで来れます」

バカ丁寧な英語で従業員がススメてくれたのは、カジノが並ぶ道の一番外れに建つ安ホテル。目の前が国境警察の検間所で、すぐ先にはコ汚い市場やら食堂やらトラックの発着場やらが雑然と並んでいる。どうやら、俺が泊まるゲストハウスはカンボジアの庶民パワーがむんむん漂っロータリーと、カジノが並ぶエリアの境界線に位置しているようだ。治安面からいえば、ぎりぎりセーフゾーンだろう。

とにもかくにもチェックイン。宿泊料は600バーツとバンコクあたりの相場より高いが、ホットシャワーつき、室内はかなり清潔だ。しかも、キーさえ自分で持っていれば、フロントやロビーを通らずに外から客室に入れるのがいい。やっぱ、置屋で買ってきた女のコを連れ込むのに、都合のいい構造にしてあるんかな。

もっとも、宿泊客の半分は夜のカンボジアを旅するのが怖くて、ココで一泊していこうというへタレなバックパッカー。残り半分が女やバクチが目的そうな、タイや中国系のオヤジたちだ。
市場に行けば大麻が売られてる

「街行くの?乗っていかない?とりあえず街を探索してみようと外へ出たら、ゲストハウスの庭先に常駐しているバイクタクシーのにーちゃんが、中学校1年1学期くらいのレベルの英語で声をかけてきた。ポイペトの街をざっと周遊して20バーツ。街の中心までここからは約1キロの距離だとか。炎天下のなか歩くのはちょっとツライ。

「じゃあ市場まで行ってよ」「OK、乗ってくれ」

俺が、市場と言ったのは目的があってのこと。カンボジアの市場に行けば、肉や野菜と同じように大麻が公然と売られているらしいのだ。まずはコレを仕入れないとね、え、うへへへ。が、実際、市場に着いたら、どこに何が売ってあるんやら、さっぱりわからん。

「何が欲しいの?」様子を見かねて、バイタクのにーちゃんが聞いてきた。

「ガンジャ・・」東南アジアでは「マリファナ」と言うより、この呼び名のほうが一般的。にーちゃんも一発で理解したよ、っで、「ちょっと待ってて」そう言って、バイクで走り去ったかと思っと、土煙をあげながらすぐに戻ってきた。

「これ、100バーツ」「ドルしか持ってないよ」「oK、3ドルでいい」

あれ、なんかレートがかなり損な気がするけど、ま、いいか。3ドルと引き換えに彼から手渡されたピニール袋には、両手にも入りきらないほど大量の大麻が入っていた。「これも、あげるよー・」サービスでもらった太巻きのジョイント1本。彼のお手製なんだろうか。

「OK、じゃあホテルに戻ろう」俺が言うと、にーちゃんがニヤリと謎の笑みを浮かべた。ん、なんだ?「ガールはいらない?ヤングガールいるよ」「どこに?」

「すぐ近く、行こうよ。500バーツでセックスできるよ」

にーちゃんは俺を置屋に連れて行こうとしてるようだ。500バーツはコイツの仲介料も込みの値段なんだろうが、それにしても安い。これがカンボジァ価格ってヤツか。

「じゃ寄ってみよう。でも、見るだけだよ」

女を買わずに帰ったらタダじゃすまされん一舗装してないガタガタ道を、俺を乗せたハイクが土煙を巻き上げてひた走る。沿道には、テキトーな問隔で建ち並ぶ掘っ立て小屋のような商店。乾いて殺伐としたその光景は、西部開拓時代の街の風清を、っかがわせる。ゲストハウスが建ち並ぶ一画が見えてきた。漢語やタイ語の看板が掲げられてるところからして、バクチと女が目的でやってきたタイ人や中国系が宿泊しているのだ
ろう。道路を挟んでその斜め向かいには、ソレっぽい店が並ぶ。

「KARAOKE」なんて看板を掲げてあるが、内情は間違いなく置屋。タイの田舎でも、よく似た感じの置屋を見たことがある。バイクはこの一画で止まり、にーちゃんがそのうちの1軒へ俺を案内した。6畳ほどのロビーに女のコが5人ほど座っている。その奥に、個室のドアが並んでいるのが早えた。

「気に入った娘はいる?」と、にーちゃん。隣にいるオバチャンが店王らしいが、英語はまったく話せないようだ。

「連れて帰ってもOKだよ、1500バーツで明日まで好きにしていい」

トルシェ監督と通訳みたいな感じで、ピッタリ2人寄り添いながら俺に営業トークを浴びせかけてくる。どうしようか。18才、いやそれより若そうな娘も多い。ジーッと俺を見つめる5人の娘。いい絵柄だ。ちょいと撮影しておくか。と、カメラを取り出し、店主に許可を求めようとしたその瞬間、

「eo××▲△011」

オバチャンがカメラを指さしく激しく叫んだ。にーちゃんも「写真はダメ」と俺の手を制する。「早く女を選んでー」なんか、ヤバイ雰囲気になってきた。このまま女も買わずに帰るなんて言い出したら、タダじゃすまされんかもしれん。

「えーと…、この娘はショートでいくら?」

ビビりながら、大きな目が印象的な女のコを指名。歳はぎりぎり18才ってとこか。
「楽しんできなよ、大丈夫さヒこで待ってるから」
カメラや荷物をにーちゃんに預けさせられ、娘と奥の個室へ。

「×000××・・…」やはり、まったく話せない。俺のことをタイ人だと思ってるのだろうか。でも、個室に入れば言葉なんて関係ない。彼女も俺の興奮した雰囲気を察したのか、ゆっくり服を脱ぎはじめた。個室は4畳半くらいな空間に大きなベッドが置かれただけ。シャワーもない。ま、いいか。彼女は気にしてないようだし、そのままメイク・ラブ。

一戦終えて個室から出ると、すぐにーちゃんが近づいてきた。

「どーだ、グッドだったろ、この、娘連れて帰ってもいいんだぞ」

女のコも、それを期待したような月で俺を見ている。ことばが通じないと一晩中一緒ってのもツライのよね

「いや、いいよ。500バーツだったよね」

オバチャンに金を渡して置屋を出た俺に、にーちゃんがさらにセールスをかけてくる。
「ほかの店に行ってみないか。べ姶トナム娘ばっかりの店英語のできる娘もいるぎ、「いゃ、今はいい。ゲストハウスに戻ろ」

「…わかった」

ようやくあきらめた様子のにーちゃんに送られ、来た道をバック。彼とはゲストハーウスの前で約束の20バーツを渡し別れた。

「また何か必要になったら声かけてくれよ。俺はいつもこのへんにいるから」

それにしても愛想がいい。上客なのかなー
街はもっすっかり日が暮れ、カジノの建物がネオンに彩られている。国境事務所は5時で閉鎖され、これから朝まではタイ側との行き来もできない。昼間、国境を行く大八車や人の群れも、それが目当ての露店も姿を消した。

そんななか、未だ営業熱心な物乞いの連中を除げば、今この通りをウロウロしてるのは、カジノをハシゴして歩くバクチ好きな観光客だけ。よっしゃ、そろそろひと勝負いくがー

まず俺が入ったのは、アンコールワットを模した「ボイペト・リゾート」って店
金属探知器のゲートをくぐって中へ。入って右手がスロットマシン、左側がルーレットやブラツクジャック、バカラなどのテープルだ。ま、フツーのカジノにある種類のゲームはすべて揃ってると考えてもらっていいが、規模はマカオのリスボアの半分以下。

さほど混んでいる様子もなくザたら中国系が目立つ。とりあえず、1000バーツほどチップに両賛1ミニマムチャージが50バーツという、かなり庶民的レベルのルーレットのテーブルに座った。中国系の夫婦が2組と、やはり中国系ぽいオヤジが1人。ディーラーのおね1ちやんと英語で合詰してるとこを書と、シンガポしトルと書レーシアあたりの華僑か。しかし、50バーツのミニマムチャージとはいえみんな賭け方がハンパじゃない。赤黒とか偶数奇数など倍率の低い賭けは人気薄で、主流は36倍のー点賭け、しかも1人が何十ケ所とチップを置いていくものだから、見る見るうちにボードがチップで埋まる。いや、中国人のパワーはすごいね。ディーラーが玉を投げ入れ

「はい、もうおしまい」と制止してもまったくお構いなしだ。

「一×△ロ■××11」
中国酷で激怒しながら、ディーラーに食ってかかり、さらにチップを置こうとする。何百バーツ、いや、みんな1回に1000バーツ以上賭けてるんじゃなかろうか。「××△■■1?」「●●×・ローーー」

誰かが何百バーツと大賭けした場所に玉が止まったようだ。凄い数のチップが払い戻されテーブルは大騒ぎである。
いよいよ戦闘開始だ。俺は考えた。カンボジア国境の場末といえ、ここはカジノである。カジノのディーラーなら狙った数のとこに玉を入れることができるはず。となれば、当然チップの集まりが少ない数字、つまりカジノ側が損しない部分を狙ってくるに違いない。そこで、まずは中国人たちが張るのを待ってから、チップの少ない部分を狙って2-3枚、ちょびちょびと2点賭けしてみた。しかし・・
めちゃ興奮しちゃった中国系オバチャンが、新しく両替したチップを受け取り、ボードの空白部分をすべて埋めるかのごとく置きまくる。俺の賭けた数字の上にも、10枚以上のチップが。結果は…やっぱ、ダメっす

「よーし、今度こそ」ディーラーが玉を投げ入れるタイミングを測って、チップの少ない部分を狙って数枚を置く。が、やはりその後無数の手が出てきて俺のチップの周辺に大量のチップが置かれてしまう。で、結局、またまたハズレ。玉はやはり一番被害の少なそ~っな個所に落ちた。だから、俺の真似すんなよールーレットはディーラーより客相手の戦いなのかもしれない。誰も置かない場所にチップを置ければ俺の勝ちなのだが、1回の勝負に1000バーツ以上も張れるヤツらばかりなだけに、その隙間が見つからない。「

何か飲物は?」さっきかり何度もウエイトレスが回ってきては、飲物の注文を聞いている。ここではコーラやコーヒーなどのソフトドリンクはもちろん、ビール、ウィスキー、各種のカクテルといったアルコール類もすべてタダなのだ。

しかし、タダ酒ってのも考えもんなんだよね。ほろ酔い気分で、つい気が大きくなって……気がついたら3000バーツも使ってるやんけーいかん、このままではケツの毛まで雀られる。肩を落としすごすごカジノを出た。時間はすでに夜の10時過ぎ。腹へったなあ。建物の中に併設されたレストランでタイ料理や中華料理を食いまくった。ここもまたカジノの利用客なら全部タダ。くそ、博打で負けた3000バーッ分を食い倒してやるー