会話のタネ!雑学トリビア

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スクープ暴露合戦時代のスキャンダル消しの技術

新鮮な芸能スクープを生み出す週刊誌やスボーツ新聞。

ハタ目には怖い者ナシとしか思えぬ彼らにも、やはり(タプー)は存在している。

例えば、トップアイドルが当時の彼女とのツーショットを撮ったカメラマンを殴った事件。トップアイドルの暴行というニュース性の高さにも関わらず、報じたのは東京スボーツだけだった。

「そりゃそうだよ。基本的に、我々はタレントのお陰でメシが食えてるんだから。プロダクションを怒らせて、次から取材拒否なんて言われたら終わりだもの」

某週刊誌記者は言う。大手プロダクションが本気を出せば、スクープの隠蔽など造作もない話。近ごろは、気をつかってマスコミが自粛を行うケースの方が多いという。

「他にも、大手は定期的にマスコミに接持攻勢をかけている。週刊誌やスポーツ紙って、プロダクションごとの担当記者を置いてるわけ。で、彼らを定期的に呼び出して、メシを喰わせたり旅行に連れてったりする」

有名なところでは、定期的に開くゴルフコンペがある。

社長の仕切りで百人超のマスコミ関係者が、世界一周旅行や超高級車などを商品に掲げる豪華さは、もはやギョーカイの語りぐさだ。

「だから、殺人ぐらいのレベルじゃないと、大手のタレントが起こした事件は報道しないよ。バッシングされてる芸能人は、ほとんど個人事務所の所属なんだから」

では、これまでいかなるスクープが闇に葬り去られてきたのか。取材を進めるうち、芸能タブーの恐るべき実態が見えてきた。

スキャンダル消しの技術にも一日の長を誇っている。

宿泊デートを撮られた一件。なんとあの写真、後から事務所が撮り直させたニセモノだったというのだ。

「この世界じゃ《再撮》って呼ぶんですけどね。報道ではAが誘いをかけたことになってましたが、実は熱心に口説いていたのはBの方。しかも、最初に撮られた写真は、家から2人が出てきた瞬問を捉えたものだったと噂されてるんです。それが表沙汰になるとイメージが悪いので、Aの自宅から出てきたことにした、と」

当時の状況を次のように語っている。

「後で「ただの友達」なんてコメントを出してたけど、2人がやってたのは間違いない。あの時期、Aはしょっちゆう「マジでエロい女だぞ」って、後輩に言いまくってたからね。さすがに事務所から口止め令が出てたよ」

マスコミが自主的に報道を控えたケース。典型的なのが突然仕事のドタキャンを繰り返した、アイドルの「空白のーカ月」騒動だ。

後に写真週刊誌Fが「体餌を崩して入院」との記事を載せたのがギリギリの報道ラインで、実際は全く違うらしい。

主演の深夜番組で知り合った売れっ子放送作家と愛人関係にあったんです。で、ドタキャンの始まるーカ月前に、彼の子供をみごもっているのが発覚しまして。緊急で中絶手術を行ったわけです

当時、大半のマスコミは真実をつかんでいた。が、お相手として名が出てきた時点で、横並びに自主規制の決定を下したのだという。

「ゴールデンタイムでヒット番組を飛ばしまくってましたからね。事務所とのバイプも太くて、どこも手を出せなかったんです」
もう1つ、近ごろマスコミが自粛を決めたばかりなロリ系アイドルの熱愛発覚ネタ。

何でも彼女、舞伎町のホストクラブ「B」のナンバー1にどっぷりハマってしまい、月に5回のペースで貢ぎ物を捧げに通っているらしい。

「その程度で自粛するの?って思うでしょ。でも、彼女はバックに強カなバトロンをつけてましてね。スキャンダルというだけで、どこも自助的に口を閉ざすようになっている」

そのバトロンとは、広告代理店を同時に経営するかたわら、常に数十名のアイドルへ資金援助を行っている、民間の大富豪なのだという。
「その中でもお気に入りだった・彼は、子飼いのアイドルを定期的にテレビ局の人間に抱かせて恩を売っていて、最近はドラマのキャスティングにも力を持つようになっている。出版社ごときじゃどこも逆らえない」

また、この男性、超のつくサディスト気質で、デビュー前は勝ち気なキャラだったAを、立派なマゾヒストに調教したことでも有名らしい。