会話のタネ!雑学トリビア

裏モノJAPAN監修・会話のネタに雑学や豆知識や無駄な知識を集めました

ヤクザの妹に貢がせていたホスト海外に売られる

2年前まで東京でホストやってたんですよ。歳?28です。
東北の田舎から上京して店のナンバー2に上って、うかれてたんですよ。身につけるのは全部ブランド物で、時計もロレックスなんか5つぐらい持ってた。
もちろん、ぜんぶ女に買ってもらったもんです。先輩に教わったとおり、こまめに連絡取って営業かけてましたから。
で、オレのことを気に入ってくれてる客の中に、1人の女がいたんですよ。食品会社かなんかのOLで、2年ぐらいずっと店に通ってくれてた。
ところが、いつぐらいからかプッッリ姿を見せなくなりまして、
まあオレとしては金が続かなくなったのかな、と。よくある話だから気にも止めてなかったんだけど、
ある日、突然兄貴が乗り込んできた。
「わりや、わしの可愛い妹に何さらしとんのじゃあ」

って、もうボコボコですよ。兄貴、ヤクザだったんですよね。
毎月、30万以上店で使って、その上、服やなんや買ってくれるもんだから裕福な家のお嬢様と思うじゃないですか。で、車で事故ったとか適当なこと言って現金もトータルで300近く引っ張ったんです。
けど、実際は彼女、昼間の仕事辞めてヘルス勤めしてた。兄貴が言うには、妹がこうなったのも、ぜんぶお前のせいだ、だから貢いだ金をぜんぶ返せ、と。
返せって言われたって、そんな金あるわけがない。そう言ったら、うちの組が代わって出すから、働いて返せって話になりまして。
選択の余地なんかありませんよ。
その日に店を辞めて部屋住みっていうんですか。事務所に住み込みで掃除やらお使いやら雑用をやるようになったんです。
もちろん、そんなんで金なんかできっこない。で、1カ月ほどたったときに兄貴が、「おまえ-気に金返す気ないか」って聞いて来た。当然「あります」って答えますよね。そしたら「じゃ今すぐ荷物まとめろ」って、そのまま東京湾から密航です。
フィリピンの船に乗せられた後、廃材のコンテナに押し込められました。さすがに日本領海を出た後は出してくれましたが、残飯を食いながら4日ですよ。もう地獄でしたね。


で、やっと港に着いて、日本語を話せるヤシに言われたんです。
「おまえ、今日から海賊だ」って。フィリピンの港で高田を出迎えたのは海賊グループのボスだった。何年か前、彼が日本に滞在したと価きA氏と知り合ったのだという。I
ボスは、海賊業には日本人が必要だと感じていた。日本はフィリピンの輸入相手国第1位の大得意様。万が一、コーストガード(沿岸警備隊。日本の海上保安庁と同様の組織)に捕まった場合でも、グループ内に日本人がいれば、政府は事を大きくしたくないはず。
金さえ積めばもみ消せると踏んだらしい。
一方、A氏は金さえもらえれば問題無し。傘下の金貸しに声をかけ、回収不可能な客を集めた。その1人が高田だったというわけだ。
ちなみに、A氏によれば、ヤミ金が不良債権者をマグロ船に乗せたのは一昔前の話。

いまは海賊としてフィリピンに売られているらしい。