会話のタネ!雑学トリビア

裏モノJAPAN監修・会話のネタに雑学や豆知識や無駄な知識を集めました

金運が上がる縁起の良い迷信は本当か

縁起の良い迷信にのっかかって宝くじを買ってみた

購入法は嘘か本当かわからない迷信にのっとろう。

1,フクロウにさわる

古来よりフクロウは縁起がいい動物とされており、「不苦労」や「福朗」と当て字で呼ばれることもあるそうな。
特に金運アップには効果てきめんらしく、フクロウの首がよく回ることから、借金などで首が回らなくなる心配がなくなるんだと。

というわけで、宝くじを購入してから、都内に急増中のフクロウカフェへと足を運んだ。
店の中で一番、理知的でご利益がありそう顔のフクロウに目さんにも目指せ10億円!をつけ、宝くじをスリスリとこすりつける。

 うーむ。これで本当に効果があればいいのだが。一応、店員話を聞いてみよう。
「フクロウって縁起がいい動物なんですよね? ここで働くようになって金運って上がりました?」
「そうっすねぇ、特に幸運なことは起こってないような気がします」
 えー、毎日一緒にいるはずなのに全然ダメじゃん。
「あ、でも、最近彼女ができましたよ」
 運気はアップするってことか。

 

迷信2なにかのついでに買う

高額当選者で多いのが、なにかのついでに宝くじを買った人。
つまり、ガチガチに当選を狙うのではなく、適当にフラッと買ったほうが当選する人が多いというわけだ。
そこで、近所で買い物してから宝くじを購入することにした。
あくまでフラッと立ち寄っただけ。あれー、こんなところで宝くじ売ってるんだ。買い物の途中だけど、少しだけ買っておくか。
「買い物ついでなんだけど、連番を10枚ください」
「こちらになります。当たるといいですね」
「いやいや、ついでですよ。ついで」
 よし、これで問題ないはずだ。しかし、ここまで用意周到に当選を狙っておいて、「ついで」もクソもあったもんじゃない気がするのだが⋮。ま、深くは考えないようにしておこう。

迷信3
「ありがとう」と言いまくる

金運アップについて調べていたら、「感謝の心」が重要であるらしいという情報を手に入れた。
なんでも、物事は循環しており、感謝すれば、それだけ幸運として自分に返ってくるんだそうな。要するに、情けは人の為ならずってわけね。
というわけで、誰に対しても深々と頭を下げて、感謝の意を示そうではないか。
まずはスーパーでレジを打っている店員さんに感謝しにいく。
「こちら商品になります。ありがとうございました~」
「いえいえ、こちらこそ。本当にありがとうございます」
 ここで、深く頭をさげて30秒。
よしよし、十分に伝わっているかな。と頭を上げたら、店員は苦笑い。後ろに並ぶ客からは早くしろよと舌打ちをされる始末だ。
 つぎは、駅前でコンタクト屋のティッシュを配るお姉さんだ。
「よかったら、ティッシュどうぞ」
「ありがとうございます! ちょうどティッシュが必要だったんです。本当にありがとうございます」
 お姉さんは怪訝な表情で、早くどっか行けよと言わんばかりの鋭い眼光をこちらに向けてきた。うーむ、感謝してるんだけどな。

4,100万円札で買う

超お手軽開運方法を発見した。
千円札を折り曲げて0を6つ並べた﹃100万円札﹄で宝くじを買えば当たるらしい。
 ネットで作り方を見ながら、札を折り曲げて完成。1分もかからず、開運アイテムの出来上がりだ。100万円×3枚、300万をもって宝くじ売り場へ向かった。
「連番10枚ください」
「3千円になります」
「これでお願いします」
 どんなリアクションをするのかと楽しみだったが、店員は瞬く間に折った札を開いていく。
 自然な態度をみる限り、こういう買い方をしてる人は結構いるのかもしれんな。

迷信5宝くじの祖先、富くじが売られていた神社に参拝

日本橋ちかくにある福徳神社は宝くじ当選祈願で有名だ。
ここは江戸時代の宝くじである「富籤」の興行を行っていた数少ない神社で、当時の当選金額は江戸の中でトップクラスに高額だったとのこと。
そんな縁起があるので絵馬に書かれているのも宝くじのことばかりだ。
参拝客はみな一様に鈴をもってシャンシャン鳴らしている。
宝くじに向かって鈴を鳴らす、当選祈願の鈴祓という儀式らしい。当選のためにやっておこう。
 

シャンシャン どうか当たりますように~。ふう、これでいいだろう。
俺と同じように宝くじに向かって鈴を鳴らしている男性に話をきいた。
「やっぱり、年末ジャンボですか?」
「そうそう、当たるかわかんないけど、一応ね!」
 

聞けばこの男性、10年ほど前に宝くじで100万円をあてたことがあるらしい。
「一度当たるとさ、ゲンを担ぎたくなるんだよね。都内のパワースポットはだいたい行ってるよ」
男性の周りには宝くじ仲間なる友達がいるらしく、彼らの間でもこの福徳神社は有名なんだとか。なんだか、当たりそうな気がしてきたぞ。帰るまえにもう一回、鈴を鳴らしておくか。
どうか当たりますように~。シャンシャン。

 

迷信6名物販売員から買う

次にやって来たのは浅草橋だ。ここには「秀じい」と呼ばれる名物販売員がいる。どの地方にも宝くじの名物販売員はいるのだが、ここの「秀じい」は別格なのだ。
 これまでの21年間で20人合計40億円を出しているんだから驚きだ。直近でも、去年と一昨年に7億円の当選者を出している。まさに大当たり請負人。ここで買えば必ず当選するはずだ。
 平日の午前中にもかかわらず、老人数名が販売所にならんでいる。やっぱ大人気だな。前にいる男性に話を聞いた。
「やっぱり、秀じいさんって当たるんですか?」
「そうそう、すごいんだよ。俺はまだ当たったことないんだけど、今回こそはと思ってんだよ」
 順番が回ってきたので、秀じいのご尊顔を拝む。見るからに柔和なおじいちゃんで、たしかにご利益がありそうだ。
「連番10枚ください」
「あいよ、3千円です」
 といいながら、店内に飾られている大量の鈴に宝くじをすりよせてから渡してくれた。 頼むぞ秀じい!!

 

7金のマニキュアを爪に塗っておく

金運をアップさせるには金のアイテムを常に身に着けることが大切で、特に今年はラメ入りのマニキュアを塗っておくと、金運が倍増するらしい。
ドラッグストアでラメ入りの金マニキュアを購入して、自分で塗ってみる。
このときに、宝くじが当たったときのことを具体的に想像しておくとより高額当選に近づくらしい。