出会い系の掲示板に援デリ業者の書き込みがズラッと並ぶ光景を見て、不思議に思わないだろうか。なぜヤツらはあんなにたくさんアカウントを持っているのだろう?
出会い系サイトは登録時にショートメッセージ(SMS)認証があるため、業者は電話番号をたくさん持っていることになるわけだが、いったいどうやって複数の番号を入手しているのか。
今回はその手口を公開し、小遣い稼ぎのヒントにしてもらうとしよう。
準備するものは3点ある。
①サーバーマンSIM
まず、トーンモバイルという会社の出している「Serverman sim LTE(以後サーバーマ
ン)」というデータ通信専用の格安SIMカードを契約する。SIMサイズはマイクロシム。SMS認証を通すのが目的なので、SMSオプション(月143円)が必須だ。
●かかる費用
新規の事務手数料3240円月額料金610円
②ドコモのスマホ
サーバーマンはドコモの電話回線を間借りして提供しているサービスなので、ドコモの中古スマホに挿して使う。SO‐01EやF‐05Dなどの型落ち品を用意すれば十分だ。
ただし必ずマイクロシム対応の中古スマホを購入すること。ナノシム対応のスマホではうまくいかない。
●かかる費用
5000円ほど
③変換アダプタ
ナノシムのカードをマイクロシムに変換するアダプターも必要だ。理由は後に説明する。●かかる費用
300円ほど
ではどのように出会い系アカウントを複製するのか。まずはサーバーマンのマイクロシムをドコモスマホに挿し、出会い系に登録してSMS認証を突破する。これで1アカウント完成だ。
次に、サーバーマンのSIMをマイクロシムからナノシムにサイズ変更する。これは1回900円のオプションサービスだ。なぜこんなことをするのか?驚くなかれ、実はサーバーマンは、サイズ変更を行うと自動的に電話番号も新しくなるのだ!つまり900円払えば新番号をもらえるのである。変更後のナノシムは、準備段階の3番で触れたアダプターに挿せば問題なく使えるので、これでまた出会い系に登録し、SMS認証を突破。2つめのアカウントが完成だ。
その後はまた900円を払って、今度は逆にナノシムからマイクロシムに変更して新番号を入手し、サイトに登録し……。
援デリ業者は、以上の作業を延々と繰り返してアカウントを量産しているのだ。
我々がこの手法を小遣い稼ぎに利用するならば、まずは出会い系のアフィリエイトがてっとり早いだろう。広告用のURLを通して会員を紹介すれば、1サイトにつき4000円分の報酬がもらえるというアレだ。アカウントが量産できるのだから、自分で自分を紹介しまくればいい。他、モバゲーやGREEは友達を招待するたびに1500円分のポイントが手に入るし、フリマアプリのメルカリは招待で500円分のポイントがもらえる。
また、LINEやメルカリのアカウントを作って、アカウントそのものをヤフオクで販売する手もある。LINEアカウントの取引相場は500円前後だ。
1つの電話番号を得るたびにこれらをすべてこなし、さらに新しい番号でも同じことを繰り返せば、小遣いは無限に増えることになる。