会話のタネ!雑学トリビア

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王将をオマージュ(パクった)した中華料理屋の餃子を食べてみた

自分だけかもしれませんが家に帰ってテレビつけたら、いつつも、かなりの碓率で、お願いランキングっていうわけのわかんない番組がやっています。その番組か衝撃の映像100連発みたいのかどっちかです。
そのお願いランキングと名乗る番組でファミレスのメニューを全部食べたらどうのこうのってやっていて、それを1カ月見てたら王将とデニーズを全部覚えることができました。
そういう飲食店とのコラポ番組みたいなのが急増したせいでそれらの飲食店はどこに行っても行列ができるようになってしまい、王将にいたってはそれまでどっちかというと我々ヨイトマヶのための飯屋だったはずが今ではおっさんよりもギャルや女子高生が平気な顔して並ぶようになりました。
そんなこともあり王将に行ってもどうせ並んでるからやめておこうと思うことが多くなってきたこのタイミングで、なんと閑古鳥が鳴く王将が都内に存在するという情報をキャッチ。そんな夢のような王将があるのかとその真意を探るべく早速潜入してまいりました。
その店は都内の某私立大学の近所にある奇妙な中華屋でした。100メートル先からはただの鮫了の王将に見えるのですが、目の前まで来て看板をよく見ると「鮫子の」までは同じなのですが、その下のお前が「王将」ではなく、別の名前になっています。緑、黄、オレンジ、赤という色使いも鮫子の王将とまったく同じ。つまり外観が鮫子の王将そっくりな中華屋なのです
ひょっとして系列店かと思って店名をググってみたらヤフー知恵袋で「あの店はなんで訴えられないのですか」という質問が2件あるのみでホームベージも何もありません。しょうがないから電話で訊ねてみようと104で住所と店名を伝えるも電話番号の登録すらされていません。
上京したての大学生が騙されて入っているかもと思い、店の前から店内を覗いてみると午後7 時にも関わらず人つ子ひとりいません
この店は自分にだけ見えてるんじやないかと急に恐くなつたのですが、ビール300円とつられて入店していまいました。
店内はヵウンター7席ほどとボックス席が一つ。客はゼロで従業員は厨房に若い男が一人、レジに若い女が一人いました。どちらも中国人のよぅです。女従業員がこ
ちらに気付いて「いらつしゃいませ」と言おうとしたのですが、久しぶりに声を出したつて感じで痰が絡んで「いらつじやいまぜ」となつてしまいました。
店内は王将のような活気は皆無でシーンと静まり返つています。
しかしカウンターに等間隔で置かれていたメニュー表が王将とまつたく同じなことにまず驚きました。表紙から一つ一つのメニューまで王将をオマージュした作りとなっているようです。そこで女従業員に早速気になることを訊いてみました。
「ここって鮫子の王将の系列店ですか」
「…違いますね」
女は溜め息をついてカタコトで答えました。
「看板とメニューがまったく同じなのはどうしてですか」
「…わかりません」
「えっ、たまたま同じなんですか」
「たまたまじゃないですか。よくわかりませんが」
明らかに「お前もその類の客か」って顔をしています。もう何度も同じことを訊かれてるのでしょうか。むかついているのが分かったので「とりあえず鮫子とビール」と注文しました。すると「うちは鮫子、種類あるね、どれにする」
と訊いてくるじゃありませんか。メニュー表をよく見たら鮫子の中身が微妙に異なっているのが6種類ほど並んでいます。
どれにしようか迷っていると一番安い鮫子の名前が「オリジナル鮫子」だったのでひつくり返りそうになりました。お前らが一番使っちゃいけない言葉じゃん。お前らにもっとも不足している言葉じゃん。吸血鬼の十字架と同じぐらい、お前らはオリジナルって言葉にビクビクしなきゃいけないんじゃないの。
そのオリジナル鮫子を注文して待っている間に周囲を見渡すと紹興酒がやたらと沢山並んでおり、さらに「ビール480円←300円」という札が貼ってあり、ドリンクに頼り切っている感が満栽でした。
入り口に置いてある週刊現代でも読もうかと手を伸ばそうとすると、さっき注文したばかりの鮫子とビールが驚くほどの早さで自分の目の前に届けられました。客が自分しかいないからなのか、いつ鮫子焼いたんだという早さに王将との格の違いを見せつけられた思いでした。
ついでに野菜妙めを注文してみると、厨房で一瞬ボーつと火柱が上がり、次の瞬間それもあっという間に皿に乗って届きました。調子に乗ってビールのおかわりにホイコーロー、追加の鮫子、さらにはチャーハンまで注文してしまい、さっきまで半切れで仏頂面だった女従業員も目が合ったら100万ドルの笑顔を返してくれるようになりました。
オリジナル鮫子を含め、全体的な味は化学調味料全開で最高にうまいです。1週間連続で食べたら胃がどうにかなってしまうでしょうが、たまに食べる分にはかなりの美味と言えるでしょう。しかも注文してから届くまでのあの早さ。厨房の裏で只事でないことが起こっているはずです。
このうまさで閑古鳥が鳴く理由があるとしたら、やはりあの看板と店名の胡散臭さかもしれません。アイドルと一文字違いのAV女優がどれだけ可愛くてもそのアイドルを超えられないのと同じだわと目を細めながらビールとオリジナル鮫子に舌鼓をうちました。