会話のタネ!雑学トリビア

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200円ぽっちのクソゲーが4千円で売れてしまう不思議

『ワルい小遣い稼ぎ』を楽しく読ませてもらった。何を隠そう、俺もかつて、違法なカネ稼ぎをしていた時期があったからだ。
 

その手口を簡単に言うとこうなる。専門店でタダ同然で売られている中古ゲームソフト(DSなど)を大量に入手し、それを人気の高い中古ソフトに偽造して転売する、というものだ。

たった200円で買ったクソゲー(不人気ゲーム)が、1個4千円で売れたりするのだから、こんなウマい商売もないだろう。


では具体的にどうやるのか。まずはネットやゲームショップの店頭で中古ゲームの買取価格をチェックし、もっとも値段の高いソフトを買う。
 

で、こいつを元手にニセモノを大量生産していくわけだが、実際のところ、偽造作業が必要なのは次の2カ所しかない。


●ソフトのケース
●ソフト本体に貼りつけるラベル(ゲームタイトルやイラストが描かれているアレ)
 

ゲームソフトのケースは音楽CDやDVDケースのように、ゲーム機ごとにすべて同じ規格になっていて、そこにソフト別のジャケ写が差し込まれている。
 

なのでケースの偽造は、人気ソフトのケースから取り出したジャケ写をス●ャ●し、そいつを●●●の用紙に印刷して、クソゲーケースのジャケ写と差し替えれば完成だ。
ソフトのラベルも同様の流れで作った複製をクソゲー本体に貼りつけるだけ。
 

おわかりだろうか。つまり、外見だけを人気ソフトに偽装して中身はクソゲーのまま中古ショップに売りつけるわけだが、こんなシンプルな手口が成立するのは、そもそもショップ側がソフトの動作確認をやらないからに他ならない。

個人経営の中古ショップの中にはちゃんとしてるところがあるものの、なぜかゲオやブックオフなどの大手は100%、動作チェックがないのだ。
 

ソフトのシリアルナンバーを控えないのも店側にとっては致命的だ。後日、偽装ソフトを買った客からクレームが入ったところで、同タイトルの人気ソフトを売りに来た人物が複数いる状況では、犯人の特定などできないのだから。
 

まるで悪さをしてくれと言わんばかりのズサンな管理。俺が忠告するのもなんだが、いい加減、改善した方がいいんじゃないですかね。