会話のタネ!雑学トリビア

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刑務所暮らしの仕事は重労働や紙袋貼りも時給5円

刑務所暮らしは毎日のように追いたてられる

だが、マジメに働きアピールすれば、仮釈放の日は確実に近づく。塀の中の仕事はそのまま、上手な生き方、立ち回り方でもあるのだ。
場所によっても異なるが、中小規模の刑務所でも15前後ある。外見は窓に鉄格子さえなければ、シャバのエ場と何ら変りがない。

これらの仕事にはちゃんとなる報酬が支払われるのだ。ただし、ヘンな期待をもたせぬように言っておくが、その額はまさに。重労働や紙袋貼りも一律、時給5円から始まり
アップしても40円までとなっている。現代の日本では考えられぬ驚異の低賃金といえよう。

そして、この時給に生活態度、作業成績などにより五割増、十割増の加算がある。
平均月収はフルタイムで働いて4200円。最低は1000円、最高は1万5千円だ。そこまでのレベルにいくには3年のキャリアが必要である。成績優秀な者でも、2年問のお務めで支払われる作業賞与金は4万円ぽっち。シャバに出て、きれいなオネーチャンのいる店で一杯飲んだらバアになづてしまう金額だ。
塀の中でも進級審査がある

審査するのは、刑務所の全エ場を束ねる統括、管理する主任、責任者である担当刑務官たちだ。学校にたとえて言うなら、担当刑務官はクラスをまとめる教師。主任が学年主任、統括が校長という役割になる。

生徒(囚人)の通信簿(進級審査)をつけるのは毎日接している先生(担当刑務官)。つまり担当刑務官に最も発言力があるのだ。進級審査の具体的な評価ポイントを紹介しよう。

①作業に取組む姿勢と成績

②工場、舎房での行状

③規律違反、注意処分の有無

④責任観念、意志の強弱

⑤更正の意欲

⑥善行の有無
①ー⑤は説明の必要はなさそうだが、気になるのは⑥。善行とは何も特別な手柄をたてろというのではない。例えば、作業材料の中からタバコの吸い殻や硬貨を発見して担当に届け出るといったつまらないことで十分。地道な行動が得点稼ぎにつながる。

逆に、良かれと思って囚人同士のケンカを仲裁しても、加勢と誤解される。ムショでは喧嘩両成敗が原則。懲罰となり、降級してしまうのがオチだ。塀の中で男を上けても何一ついいことがないことだけは覚えておくべし。
ちなみに、この進級審査は毎月末に実施されるが、いつもその対象になれると思ったら大間違い。懲役ー年の囚人は4級を3カ月、懲役5年の者は8カ月が過きないと次のステップにいけないというふうに、刑期によって、’滞級期間万か違うというルールがあることもお忘れなく。

囚人の一日の生活
労働8時間に睡眠10時間、自由時間は4時間ぽっちー。これが基本的なムショのー日だ。ただし、土日はちょっと事情が異なる。免業日となり、起床がー時間遅いうえ刑務作業はゼロ。午後ー時から3時まではお昼寝タイムも与えられる。

何を隠そう、囚人は完全週休2日制なのだ。また、この免業日には集会が開かれることが多い。ー級は月2回、2級は月ー回、3級だと2カ月にー回、お菓子、缶ジュースとともに最新のハリウッド映画から「釣りバカ日誌」まで多彩なジャンルの映画上映会が催される。

夜はメシをかけたチンチロリンで暴動寸前、就寝時間も、ケツを掘られないかとビクつきながら浅い眠りにつくー。映画やVシネマなら、そんなドラマチックな日常もあるだろう。が、現実の刑務所は厳しい監視のもと淡々とスケジュールが進む徹底した管理社会だ。ここでは一般的な雑居房囚人を例に「塀の中の日常」を紹介しよう。
ムショのー日はスピーカから流れる小鳥のさえずりで幕を開け、続いて

「おはようごさいます。お目覚めはいかかですか」

という女性のアナウンスが流れ寝ぼけ頭の囚人たちが最初にやらねばならないのはそうじだ。

掛布団は3つ折り、敷布団は4つ折り、パジャマやシーツもシワがでないようにきれいにたたみ、床には陰毛ー本落としてはいけない。仮に紙くずでも見つかったら、たちまち不正連絡の疑いで、房全員が懲罰房行きなんてこともある。
2列に正座して刑務官の「気をつけー」という号令で点呼。終わるとすぐに配食係が食器孔から朝食を差し入れ
食事にはA(肉体作業者用)とB(内勤者用)の2種類があり、麦飯の量に若干差がある。おかわりは囚人同士で食べ物をあげても、もらっても懲罰の対象になってしまう。といっても、現実には刑務官の目を盗み、賭けに使われていたりしている。

メニュー例麦飯・玉ネキの味噌汁・キムチ漬・まぐろフレークムショでは早メシが鉄則。全員でテーブルを囲み10分ほどでかきこんだ後、歯磨き、流し台の洗浄となる。水道の出しっぱなしは懲罰なので要注意。
刑務官に引率され、廊下の線上を行進して検身場へ。下着姿でチェックを受けたら作業着に着替えて各工場へ向う。

ボランティアの無名バンドだか、ときに大物演歌歌手が慰間に訪れることもある。が、休日だからといって刑務官から四六時中監視されていることにかわりはない。プライバシーゼロ、厳しい規則でがんじからめ。不自由このうえない。そんな無味乾燥な刑務所ライフを楽しませてくれるのか年間行事の存在だ。

対抗のど自慢ゃ球技大会、秋の運動会…。F級(外国人)のいるところは、中国人、イラン人、黒人かリレーで激突なんてインターナショナルな光景も見られる。そして待望のお正月。大晦日にはみかん、おせち、年越しソバが配られ、紅白や「行く年来る年」を見ながら夜更かしも可能だ。さらに三ガ日はお雑煮のほか、古米なから銀シャリも口にできる。あまりに豪勢すぎ、ハラを壊す者もいるぐらいだ。年の瀬にワザと無銭飲食などで捕まる刑務所リビーターが続出するのは、実はこういう事情かあるからなのだ。
作業中は私語・離席禁止。ちょっと手元から目をそらしたり、ボッーとしただけでも脇見で注意される

トイレに行きたいときは大声で「用便願いまーす」と申し出ればOK(便所はいつも息抜き目当ての囚人が長い行列を作っている。)

囚人生活のベースになるのが、いわゆる房。初めてムショに入る者の大半は雑居房で暮らすことになる。いったいそこはどんな場所なのか。各刑務所により細かい点に違いはあるものの、雑居房の構造や備品は基本的に統一されている

10畳ほとのスペースに約3畳ほどの流し、トイレ部分を加えた広さで、面積は約22平方メートル。収容人員は6名が原則だが、今はどのムショも満員状態のため一部屋で8-9人つめ込まれるのが実状だ。プライバシーは一切ないといっていいだろう。房内では囚人間の上下関係は存在しない。が、それはあくまで表向きの話。

一番の古株や、刑期が長い者を室長(または顔役)と呼んでリーダー格にするのが暗黙のルールだ。こうした「序列」は各自の居場所にも表れる。入口かり見て左側が房の最古参、右が2番目、次は左、右、左・という順番で、新入りは入口から一番離れた場所うまりトイレのそばで眠らなくてはならない。
食事や自由時間は中央にテーブルを置き、それを囲む。房に備え付けの「受刑者の生活心得」には、やはり古い順に左から時計回りとあるが、実際はそこまでうるさくないようだ。注意すべきは、間違っても布団によりかかったり座ったりしないこと。

映画やドラマで雑居の牢名主が何枚も座布団を重ねているシーンがあるが、現実に同じマネをすればたちまち懲罰をくらってしまうのがオチだ。個人の雑誌や私物は、壁の整理棚へ保管しておく。

横30センチというわずかなスペースしかないが、2級になればミカン箱大の個人用私物口ッ力ーが与えられる。