会話のタネ!雑学トリビア

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タイシー運転手の酷い接客にクレームを入れるなら近センでなく運輸局だ

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なにも『お客模よ神様だ』などと語るつもりはない。けど、こっちもカネを払って乗ってるんだ。もう少し愛想よくしたって罰は当たらないだろう

恐らく皆さんの中にも、タクシーを利用した際、運転手の態度に、憤りを感じた方は少なくないはずだ。不況で、タクシー利用客は減少の一途。業界は運転手の質向上に努力しているというがまだ、返事をしない、近距離営業とわかるや露骨に横柄な態度に変わる、果てに客に文句を抜かすなどの苦情はしかとあり、ふざけたドライバーの完全撲滅に至っていない。

そして問題なのは、こうした接客不良が乗車拒否や運質不正請求などと違い、それほど悪質ではないということだ。腹の立つまま怒鳴り散らしたところで、運転手からふて腐れた謝罪のことばを聞くのが関の山。ましてや、料金がタダになったり、金品が懐に入ってくることなどほぼあり得ない。

実は、運転手をギャフンと言わす方法がちゃんと存在するのだ・・

タクシー近代化センターは運転手の味方
では具体的な話へ移る前にタクシー業界にまつわるある神話に触れてみたい。それは、タクシー近代化センター。苦情を抱えた人間の駆け込み寺であり、運転手にとって実に恐ろしい存在だという常識である。

ご存知ない方のために説明しておく。ここはタクシー事業者や乗務員の指導、乗務員証の発行もそして客の苦情の受付け業務を行うている財団去人機関だ。ここにクレームが入ると、当の運転手が呼び出され、聴聞を受ける。
事実確認の結果内容とー致すれば運転手に対し指導を行う。当然《指導前歴》はその運転手が個人タクシーを始めるときや、他のタクシー会社に再就職する際の大きな障害となる。そういう意味では、不届き運ちゃんに制裁を与える頼もしき機関と言えなくもない。
だがしかし、それは大きな勘違いだ。実際のところ近センは、客の味方をするどころか、基本的にタクシー業界の味方なのだ。この辺りの事情を、今回話を伺ったタクシー運転手M氏(45才)に説明してもらおう。

「そもそもあそこの偉いさんは、役所や警察の天下り、あとは元タクシー事業者(経営者)の集まりでしてね。つまり業界の組合的要素が強いから、率先して乗務員が不利になるようなことはしないんですよ」

氏によればよほどの重大な過失(客に暴力を振るう、メーターの不正操作など)を犯してない限り、運転手は軽い注意をされるだけらしい。

「ま、呼び出されて事実確認を受けるったって、こっちの言い分をすぐに信じてくれますからね。接客不良なんてよくあることだし。大事になることなんてないですよ」

運転手の肩を持つ存在は、近センだけではない。タクシー会社は、さらに露骨だ。次に挙げるのは、あるネットの掲示板で見つけた書き込みである。タクシー運転手の乱暴運転に腹が立ったので、苦情の電話を入れてみたんです。そしたら、『まともなヤツだったら運チャンなんかしてないよ。勘弁してあげて』と。

運輸局は痴漢菟罪のことく客の苦情を鵜呑みにする

本題に入ろう。近センもダメ、タクシー会社はてんで話にならなしtでは、どこに、どうクレームを入れれば生意気な運転手を懲らしめることができるのか。再びM氏。

「その地方にある運輸局に、直接連絡を入れればいいんですよ。東京なら、関東運輸局第ニ旅客課ってところが都内のタクシー事業を管轄してます。ここは本来、近センから報告された苦情を吟味し、事業者や運転手本人を処分するところなんです。個人の苦情も受付けてくれるんですよ」

皆さんは疑問を抱くかもしれない。近センでも受け付けられない些細なクレームに、果たしてお堅い役所が対応してくれるのかと。よけい可能性が低いのではないかと。氏の話を伺う限り、そんな心配は無用だ。

「あそこは完全に客の味方です。よく痴漢の菟罪の話がありますが、あれと同じ。被害者(客)の言い分を鵜呑みにしちゃって、こっちの話にほとんど耳を貸さないんですから極端な話、虚偽の苦情を入れたって、私らが罰せられる可能性もありますし、本当に怖いですよ」

ただし、処分の重さについては、ケースバイケースでクレームを申し立てた客の言い方でいかようにもなるからだ。よってここでは、科せられる行政処分の種類について、簡単に説明するだけにとどめておく。まず事業者に対しては通常、1日車や5日車というタクシー台数の制限が科せられ(5日車の場合、1日5台、あるいは1台を5日営業停止にしなければならない)重いものになると、事業の停止や取り消し処分まである

運転手個人には、最高2年以下の乗務員登録の取り消しなどがあり、その間、その運輸局管轄内ではタクシーに乗ることができない。いずれにしろ、客の溜飲を下げるには十分すぎる、厳しいものばかりだ。

「つまり、客が運輸局にチクるぞという雰囲気を漂わせれば運転手はビビるわけですよ。下手したらオマンマの食い上げですからね。だから、料金はいりません、なんてことは大いにあり得るし、場合によっちゃカネでコトを収めようとするヤツも中にはいるかもしれません」
失業者の増加やタクシー台数の規制緩和に伴い、世の中にはタクシー運転手が続々と生まれている:そういった新人ドライバーの中には運輸局の呪文が通じない輩もいるだろう。