会話のタネ!雑学トリビア

裏モノJAPAN監修・会話のネタに雑学や豆知識や無駄な知識を集めました

私は大食い・食べすぎで自己破産・借金体質女の自堕落日記

私は愛知県の田企口町で公務員の娘として生まれ、計画性のないダメな子供と言われ続けて育った。子供に計画性を求めるほうがどだい無理な話というものだけど、与えた小遣いが30分後になくなっているとあらば、親としても小言を言いたくなるのは当然だったのかもしれない。高校時代になってからは、無計画に拍車がかかり、小遣いは全部コンサート代や会場への交通費に消えていった。こういうのを一途で真塾な性格と言っんでしょうか。そんな思いつきのみの行動は、高校3年時に人生前半の山場を迎える。その年の秋、私を一番可愛がってくれた母方のおばあちゃんが脳梗塞で倒れ、そのまま他界。そりゃもう私は泣いた泣いた。なんつったってこの歳になってもまだお年玉をくれるような、いいおばあちゃんだったんだから。
とまあ、おばあちゃんの思い出は置いておくとして、お葬式の話式当日、当然またワンワン泣くのかと思っていたんだけど、どうい、つわけだか悲しさはすっかり消えてしまっていた。で、私の頭は何を考兄ていたかというと、ただひとつ。

「あのお坊さんカッコイイな」読経をあげる若いお坊さんの横顔が、そりゃもう素敵で素敵で。不謹慎なのはわかっているけど、恋は恋。俗にいう一目惚れってやつですね。さすがにその場で告白するわけにはいかなかったから、私はこっそりお寺の場所を突き止め、25才の坊さんを強引に口説きまくった。結果、お付き合いしてもらえることに。そしてそのまま、あれよあれよという間に結婚までしちゃったのだった。好きな人との結婚生活。そりゃ幸せな日々でございました、と言いたいところだけど、そうは問屋が卸さない。私たちの場合、子供ができたから結婚しましたなんて展開じゃないから、互いに貴任感のようなものが生まれないんですね。

しかも私はまだ20才。坊さんの嫁とはいえ、炊事や洗濯はしなきゃなんないし、旦那の帰りも遅い。こんなの専業主婦には普通のことなんだろうけど、勢いだけで結婚した私には荷が重過ぎた。ストレス解消の手段として、私は食べることに走った。特に脂っこいものに飢え、肉をよく食べた。肉、肉、肉。煮ても焼いても肉はおいしい。で、それで満足できたならよかったんだけど、そのうち食べた物をその場ですぐ吐くようになった。でも、また食べる。吐く。とにかく食べても食べても満たされないから、ハムとかきゆ、つhリとか冷蔵庫の中の物をバクバク口に入れるんだけど、やっぱり吐く。こりゃおかしいなと病院に駆け込んだら、どうやら精神が病んでいるらしい。病名は過食症。しばらく入院したほうがいいなんて言われてしまった。さらにマズイことは続く。ここはおとなしく医者の指不に従っておくかと3カ月入院したところ、坊主の癖に女好きの旦那が、私のいない間に他の女を連れ込んだのだ。布団が2組敷いてあればそりゃバレるっての、このエロ坊主。

逆上した私はソク離婚を決意。家を飛び出した。21才の春のことだ。子供がいなかったのは幸いだけど、ドタバタして慰謝料ももらってないから、残ったのは私名義でローンを組んだ車のみ。さあ、どうしよう、ってとこから私の借金生活が始まったのであり
ます。
高校時代の女友達の部屋に転がり込んだ私は、とりあえず仕事を探すことにした。折半した家賃が3万円、車と家電のローンが月々7万円、さらに生活費諸々を含めると最低でも月20万円は欲しいところだ。となれば高卒で資格もない女には水商売しかない(と思った)。私は地元のスナックで働くことにした。

「あら、いらっしゃーい、お待ちしてましたわあ」「まあ、歌、お上手なんですねえ」
生活のためとはいえ、どうしてこんなおべんちゃらを使わなきゃならんのか。勤務初日にして私は悟る。せこせこ働いてローン返済なんてバカげてる。そもそもあんな家電製品、エロハゲ坊王が勝手に買ってきただけなのに。くそー、こんなことなら慰謝料ぶんだくっとくんだったよ。ま、嘆いたって遅い。とにかく私は残ったローンを借金で返済することに決めた。そのほうが楽チンだし。楽な方へ考えるのが私は得意なのだ。さあ、借りよう。でもどこで?プロミスみたいな大きなところが、水商売の私に貸してくれるはずないもんなあ。やっぱりここは親に頼ろうか。でも結婚のときにかなり出してもらったから頼みにくいか。てなことをウジウジと悩んでいたら、何かの雑誌でこんな広告を見つけてしまった。『水商売の方歓迎』やっほー、こんなのがあるんだ。こいつは借りなきゃ損、損。私はすぐに電話を入れた。
「あのースナックで働いてるんですけどいいですかー」恐る恐る尋ねたところ、相手の男ば生年月日と名則、住所などをを聞いてしばらくしてから、こんなことをいう。

「あなたはブラックだから、普通じゃ貸してもらえませんよ」

ええーっーて感じ。だって私、借金なんてしたことないのに。でも、そんなはずはないと言い返主剛に、男は

「こちらの指示どおり動けば火丈夫です。手数料は3割でいいです」なんて優しそうに言ってくる。こりゃもうお任せしたほうがいいのかな。

「で、どこでかりればいいんですか」

「ウチでは貸せませんので、よそを紹介します」「はあ」「とりあえずアコムに行ってください」それでまたビックリ。そんな大きいところが貸してくれるかっての。私、水商売だよ。でも男は正しかった。半信半疑、言われるままアコムの支店で申請しだら、10万円簡単に貸してくれたのだ。あの大アコム様がワタクシめごときに10万円も。紹介屋にダマされただけなんてことは露とも知らず、ただただ私は驚いた。手数料3万円を振り込んで、手元に残ったのは7万円。ちょっとばかし小踊りする私。しかしローン返済には7万くらいじゃどうにもならない。そこで私は考えた。どうにもならないんだったら肉でも食べてやれと。過食症は治ったとはいえ、相変わらず食欲は旺盛だったから。

彼氏も食べることが趣味のような人でして。ファミレスに行ったら、5千円分でらいすぐたいらげるし(ということは2人で1万円分)、2人揃ってシャブシャブとか寿司とか高い物が好きだから、エンゲル係数が70%ぐらいにまで上がってしまうのです。あら、お金なくなっちゃったね。もっと質素にしようか、なんて一応話し合いはするんだけど、次の日にはハンバーグステーキを食べて寿司屋に向かう。いいよいいよ、また借りればいいんだからって、ウマイ物に目がない2人は深みにはまっていくのだった。で、やっぱり杢疋期な弊備員バイトでは財布が持たなくなった。となれば借金しかない。と思うがいなや10万丸まる残っていたアコムの枠は簡単につぶれ、新たな借り入れ先を探
すハメに。

「俺らじゃ借りれんやろ」「大丈夫よ。こういうとこだと貸してくれるから」

借金先輩の私は、前回と同じように雑誌で見かけた業者に頼んで、聞いたこともないサラ金を紹介してもらい、3件で55万円をゲット。そのうち3割を手数料として支払い、残ったお金を食費に充てた。バイトでも簡単に借金できることを知った彼氏も、真似してあちこちから借りまくったから、もうこのころは2人とも裕福で裕福で。

焼き肉屋では特上カルビ、金沢の温泉に行ってはタラバガニ、松阪ではトロけるよ、つなしゃぶしゃぶをたらふく食べまくった。それもこれもみんな優しい金融屋さんのおかぱ紹介屋なんて一=口葉を知らなかった私たちは、定職を持たない者をわずかな手数料で助けてくれる素晴らしい人たちだと信じきっていた。だってホントに借りられちゃうんだから感謝もしますって。
同棲して初めて迎えた春が来た。季節柄、警備員の仕事が急に減り、収入が途絶えてきた。そのくせ、2人とも暇に任せてバクバク食べてばっかりいるから、やっぱりどこからか借りるしかない。

「あなたブラックなので、ウチでは貸せませんが」「はい、わかってます。どこか紹介してください」「それでは00クレジットに行ってください」
「あ、そこはもっ行きました」

このころは、ナントカ商事とか、ナントカライフとか、わけのわからないところからも5万10万と借りていたから、紹介してくれるところがだんだんなくなってきていた。

「紹介してくださいよー」「それじゃ、××ローンは」

「そこは借りてないです。ありがとうございました」

慣れっこになっていた私はこんな要領でどんどん紹介してもらつていたが、どういうワケか初めてのところでも断られることが多くなってきた。ある業者に、

「結婚しているほうが借りゃすい」とアドバイスをもらい、23才の夏にわざわざ籍まで入れたのに、ほとんどどこも相手にしてくれないのだ。

「なんだよ、前はちゃんとしたとこ紹介してくれたのに」

「あんまりアテにならないわね」

いよいよ本当にブラックリストに載ってしまったことなんてまったく知らずに、私たちは責任転嫁を続けるのだった。でもそんなことでメゲる私じやない。

プロレス好きの彼氏(その時点では、すでに旦那)が購読していたスポーツ紙に

「他店で断られた方OK」という三行広告を見つけたのだ。もう感動しましたね。どうして金融業者ってこちらの陥った状況をわかってくれるのかしら。他店で断られたって、まさに私のことじゃない。電話して行った先は、雑居ビル。部屋の中にはなーんにもなくて、若いニイちゃんが1人いるだけだった。どういう仕組みで貸してくれるのか聞いてみたら、よくわからないんだけど、ローンがどうたらこうたらという。

30万円のゴルフセットを日本信販のローンで購入したことにすれば、現物の代わりに現金が15万円もらえるんだそうだ。ゴチャゴチャしたことはどうでもいいんで、もうお任せ。とにかく私は現金さえ入ればそれでいい。利息は返せるし、ファミレスにも通えるし。

もうほとんど行ってなかった警備会社の事務のコに頼んで、信販会社からの在籍確認に受け答えしてもらうと、翌日15万円がちゃっかり手に入った。15万借りて30万の支払いはさすがに割に合わないとも思ったけど、この際、割もクソもないって心境だったから。この業者、後で知ったんだけど、買い取り屋っていうそうです。悪質なんだそうです。んなこといわれても、学校じゃ教わらなかったしねえ。

15万は何に消えたのかな。正直、もう覚えてないな。返済に回してないことだけは確かだから、やっぱり肉を食ったのかも。1人だと不安になることも2人いれば、どうとでもなるって思ってしまつんでしょう。旦那がいれば督促の電話も怖くなかったし。そ、っそうこの年にはラッキーなことがあった。生来に、願ってもない現金収入があったのだ。車で走ってたら、左車線の車が何を考えてんだかいきなりUターンしようとして、こっちに衝突。9対1でほぼ全面的に向こうの過失となり、私の車は廃車になった代わりに、30万円の保険金が下りたのだった。
年が明けて保険金も底をついてくると、いよいよヤバくなってきた。支払いが毎月20万円にもなってるのに、仕事はなし。借金させてくれるところもなし。こうなりゃ最後の砦、フーゾク入りしかないやってんで、私は5Mクラブで働き始めることにした。院腸してうんこを出させたりする結構本格的なとこで、客1人につきバックは1万円。いつもながら、どうじて借金のために洗腸しなきゃならんのさと嘆きながらの勤務だったけど、このフーゾク入りのおかげで私は新たな借り入れ先を見つけてしまうのだった。控え室にあった風俗雑誌に

「フーゾク嬢専門金かし」の文字を発見しちゃうのだ。おお、神よ。またしてもあなたは救ってくれるのか。連絡を取ると、スーツ姿の男がわざわざお店までやってきて、そ
の場で即60万円も貸してくれた。返済は1日6千円の120回払い。週に1回わざわざ集金に来てくれて、120個のマス目のうち、払った分だけぺタぺタと判子を押してもらい、全部押し終わったら完済というラジオ体操カードみたいな仕組みだ。

年利は他では聞いたことのない高そうなことが書いてあったけど、そんなことはお構いなし。だって1日6千円なんてチョロイもんだもん。なんて思ってたら、最初の2週問であっさりパンクしてしまった。このSMクラブ、あんまり客が来なかったのだ。毎日、私が洗腸してウンチにまみれているというのに、旦那の方はノンキなもので、車を買いたいだのといい出す始末。私の車は年末にぶつけられて廃車になってたし、この田舎で足がないのは不便だともっともらしいことをいう。中古のクラウンで90万円するけど、ローンを組めばなんとかなると強気な旦那。これだけサラ金で借りまくっててローンなんて組めるはずないでしょうに。
ところがどっこい、信販系はまっさらだったから無事にローンが組めてしまうのだ。さらにここで思わぬ副産物が。ローン用に作った国内信販のカードに20万円のキャッシング枠がついてきた。そりゃ、すぐに借りて、食う食う食う。

ついでにショッピング枠も20万あったので、カードOKのとこで、食う食う食う。こうなりゃついでに車も売って現金にしようかと勢いづく私だったが、さすがにそれはやめてくれと制された。
このころ、旦那も私も、それぞれ借金総額700万ぐらい、月に40万近くの返済を抱えていた。SMクラブでどうこうできるとは考えられない額だったけど、ソープは旦那が嫌がるし、旦那は働く意欲がないしで、このままズルズルと生きていくしかないように思えた。それでも真面目にしてれば、チャンスは来る。それはあるヤクザがお客さんで来たときのことだった。どういうわけか気を許した私は洗腸しながら、悩みをわち明けていたのだった。

「なんか借金が増えちゃって。ホントはこんな仕事したくないんだけど」すると、脱糞を終えたヤクザは、俺に任せろみたいな顔をして言う。

「ブライダルローンにしてみたらどうだ」結婚資金の名目で銀行から300万のお金を借りられる。既婚者でも、あるいはそんな予定がなくても、適当にでっちあげればどうとでもなる。借りた額の1割を謝礼にくれればいい。そんな内容だった。まさか銀行から借りられるなんて想像したこともなかった私は尻尾を振って飛びついた。

「あ、もうよろしくお願いします」これまでは数十万しか手に入らなかったから、ついつい食費に使ってしまったけれど、300万もあれば、つぶせるとこがいくつもある。かなり楽になるはずだ。「そんなウマイ話ないて。お前ダマされとるよ」
家に帰って旦那に話すと、いつになく慎重な答が返ってきた。何を今さら。アンタが働かないかりこ、つして私が情報を仕入れているのに。

「ヤクザやったら俺が付いていったほうがいいやろ」「別にいいけど」打ち合わせのためにヤクザさんを呼び出し、彼氏と一緒に会いに行くと、店内ではあんなに自信に溢れていたヤクザが、なんだかしどろもどろになって要領を得ないことをいう。

「ウチの金子っていうのが、仲介やってるんでそいつから連絡させるから・・」

「それっていつごろになるんですか」

「ん、まあすぐにさせるから。ところでニイちゃん、ウチの組は楽でいいぞ」

その日以来、ヤクザとはまったく連絡が取れなくなってしまった。たぶん旦那のゴッイ風貌を見て、組関係者か何かと勘違いして手を引いたんだろう。もう、300万円にはなるはずだったのに、なんで付いて来たのよ、このバカ亭王

「自己破産すると人生の終わりです」
もつニッチもサッチも行かない状況にあることは、わかっていた。なにせ毎月あっちゃこっちゃから督促の電話や手紙がやってくるのに、何ひとつ返済できないのだから。その癖、食欲だけは旺盛なのが悲しくて。しかし、私はツイていた。またどこか貸してくんないかなーと電話ボックスのチラシを物色していたら、こんな素晴らしいビラを見つけたのだ。
サラ金でお困りの方、再出発は可能です」

これだーってすぐに飛びついた。助けてくださるのは、Qレセンターというところで、場所は東京。なんで愛知県の電話ボックスにビラがあるのかわからないところだけど、それが好意というものなんでしきつ。ソレ、電話電話

私もそのころは多少知恵がついていたから、

「百己破産するのがいいんでしょうかねえ」なんて、知ったかぶりをする。と、センターさんは自己破産すると人生が終わってしまいますから、任意整理のほうがいいでしょ、やっぱり専門家はいうことが違う。後々のことまで考えてくれるこのありがたさよ。しかもすべての手続きを無料でしてくれるとは。

やっぱり弁護士さんっていい人だなあ。すぐに国内信販のカードで新幹線チケットを買い、遠路はるばる田端にあるセンターまで出向くと、そこは健康食品を扱っている変なビルだった。弁護士の先生が松戸(千葉)の事務所にいるからすぐ行ってくれとのこと。どうなってんのかと、さんざん迷いながら松戸の事務所とやらに。

けど、そこには先生はいなくて、代わりに優しそうな事務員さんが出てきた。

「ん、まあこんなもんでしょ」事情を聞いた事務員さんが、ボールペンでしゃかしゃかと書き込んだのは、今後の支払い金について。毎月13万円を定期的に振り込めば任意整理が完了するのだそうだ。

「えっと、これはいつまで払うんですか」

「5から6年ってとこでしょう」てことは、長くても6年で負債が消える。ヤッター、もつこれで督促の電話は来なくなるんだ。安心した私たちは、帰りの東京でカードを使って食べまくった。
何かおかしいなと思い始めたのは、愛知県に帰ってからだった。毎月13万円を6年間払ったら、930万円。これって今の借金総額より200万近く多いことになる。なんでなの?まさかダマされたとは思えないんだけど、いつ電話しても先生はいないし、業者からはあいかわらず督促の電話がかかってくる。しょうがないので、今度は地元の弁護士会館に行って別の先生に相談してみた。

「任意整理してるはずなんですけど、なんかおかしいんですよ」松戸でもらった名刺を渡して調べてもらう」

一応、弁護士会に登録してあることはわかった。存在しない人ではないらしい。
「でも、そんなデタラメなのは変ですね」

先生によれば、任意整理をするなら、最初にいついつまでにいくら払うと、はっきり契約がなされるはずだとのこと。5年から6年でしょうなんて暖昧な契約はありえないと「それは名だけ貸す悪徳弁護士ですよ。本人とは会ってないんでしょ」

「ええ、事務の方がいらっしゃって」

「それが典型的なやり方なんです。」

先生の説明によれば、任意整理を勧めて金を搾り取る悪い弁護士がたくさんいるのだと。だからそんなこと学校で教えてよってば。

「じゃあ、どうすればいいんですか」
「そうですねえ、自己破産にしますか」

あなたこそダマしてるんじゃないの。自己破産したら人生の終わりじゃないのさ。破産だけはイヤだと駄々をこねる2人に、先生は笑って言った。別に人生が終わるわけじゃない。多少の制限はあっても、生活に支障はない、等々。破産だけはしちゃイカンと、根拠もなく思い込んでいた私たちは、その言葉でコロッと方針を変更。すべてを先生に委ねることにした。かかる費用は一手付け金6万円と弁護士費用20万円。もちろんそんなお金あるはずもないので、弟に泣きついた。

サラ金でカード作ってくんない?返済は私がするから」

真面目な会社員の弟は、あっさり枠を作って持ってきた。ああ、最初からこうしときゃよかったのかも。自己破産は半年で成立した。裁判所でハイハイと返事をするだけであっさり終わったので、こんなのでいいのかしらと不安になったぐらいだ。そのまま免責も下りて、借金はチャラ。1件だけしつこいところがあきらめきれずに電話債権を押さえようとしてきたけど、そんなのとっくの昔に担保になってしまってる。電化製品も質に流してるし、持って行くものなんて何もなかった。二度の結婚では特に干渉してこなかった親も、さすがにこのときばかりはあきれていた。「あんたは本当にいつまで経っても計画性のない・・己★

ついこの間、変な手紙が届いた。破産者のデータを消せるとかいう内容で、費用は1万7500円。お願いしたほうがいいのかな。