会話のタネ!雑学トリビア

裏モノJAPAN監修・会話のネタに雑学や豆知識や無駄な知識を集めました

生活保護者の集いコミュで不正受給自慢してる連中から口止め料を巻き上げる奴に注意

ミクシィのコミュニティ『生活保護者の集い』のオフ会に参加してきたというのだ。狙いは、他でもないセックスである。生保の受給者にはウツ病をその理由にしている者が多い。そして、精神病の女=ヤリマンは広く知られた事実。とまあ、そんな算段を胸に、自らも生保受給者と偽ってオフ会に乗り込んだというわけだ。ところが。
「会場の居酒屋に若い女が3人来てたんだけど、ウツ病なんか誰もいなくて。つーか、そのうちの2人なんか不正受給者でビックリだよ」
当初はそんなことなどおくびにも見せなかった彼女たちだったが、アルコールで大胆になったのか、誰からともなく、不正受給の事実をぽつりぽつりと話しはじめたらしい。「しまいには、どうやってケースワーカーの目をゴマカしてるだとか、支給日は速攻でパチンコに行くだとか、アホみたいな話題でスゲー盛り上がってたよ」
怒りのあまり、目まいを覚えた。うぬ〜、ゴミ虫どもめ。こっちは汗水たらしながら必死にコンビニバイトで食いつないでいるというのに、人様の血税を吸ってのうのうと暮らしてやがるとは。絶対に許さん!
高橋によれば、その2名の女のプロフィールは以下のようなものらしい。A子・20代前半。交通事故の後遺症で働けないという理由で、生保を受給しているが、実際はキャバ嬢としての定期的な収入あり。B子・20代半ば。離婚した夫からは養育費をもらっておらず、自身も育児にかかりっきりで働けないとの理由で生保を受給。しかし裏では元夫からきっちりと養育費をもらい、実家からも経済援助してもらっている。大のパチンコ好き。
あらためて怒りがこみ上げてくる。市中引き回しのうえ、タコ殴りにして頭の上に生温かいウンコでも乗っけてやりたいところだ。しかし、そんなことをしても何ら俺の利益にはならない。
ここはひとつ、紳士的な方法で、うっぷんを晴らしてやろう。やつらの不正の証拠を押さえたうえで、キョーカツしてやるのだ。あんたのやってること犯罪だよ、役所にバラされたくなかったら口止め料をくださいな、と。
問題は、自宅も本名もわからない(オフ会の参加者は互いのハンドルネームで呼び合う)女どもに、どうやって近づくかだが、取っかかりがまったくないわけではない。 
まずA子については、住所が某県某市某区まではわかっている。生活保護は、毎月1日、銀行振込と役所の窓口での手渡しのいずれかの方法で支給されるが、聞くところによれば、手渡しの方が圧倒的に多いらしい。
てことは、支給日に高橋を連れて役所に出向けば、女を発見できる可能性は大。あとはそのまま尾行して、在籍するキャバクラ店を突き止めて写真をおさえればいいのだ。
B子の場合は、さらに確実性が高い。行きつけのパチンコ店の店名が判明しているのだ。高橋が同じくパチンコ好きだったため、会話の流れで彼女がぽろっと口を滑らせたのだ。相当なパチンコジャンキーらしいので、店を張っていればすぐ発見できるだろう。
パチンコはできるのに働く時間はないんですか? 
こうして不正受給者たちの追跡を始めたのだが、A子の方は早々につまずいた。生保支給日に、役所へ姿を現さなかったのだ。てことは振込で金を受け取っているのだろう。ならばと、ダメ元で高橋に〈今度飲みに行くから店の名前教えてよ〉とメールさせたものの、あっさりと拒否されてしまう。こうなったらB子1本に絞るしかない。平日、午前。開店直後に例のパチンコ店に足を運んだところ、しばらくして高橋が俺のシャツを引っ張った。
「いたいた、あいつだよ」
やつの指さす先には、くわえタバコで台を打つ、金髪の小太り女の姿が。ほう、こいつか。なるほど、ふてぶてしい顔つきをしてやがる。呆れたことに、B子は、翌日も翌々日も、パチンコ屋に姿を見せた。完全なドハマリ状態だが、おかげで3日分の証拠写真を隠し撮れた。これで言い逃れはできっこない。その夕方、散々すったらしいB子が、憮然とした表情でパチンコ店から出てきた。彼女が自転車にまたがったタイミングですかさず声をかける。
「あの、アナタ、生活保護を受給してますよね?」
女の顔に警戒の色が浮かぶ。
「は?何ですかいきなり」
「アナタ、たしか育児で働けないからって理由で受給してますよね」
言いながら、取り出したスマホを女の顔に突きつける。
「でもこれ見てください。この3日間、朝から夕方までずっとパチンコしてますよね。それなのに働く時間はないんですか?この写真、役所に提出したら、詐欺罪でパクられちゃいますけど?」
「どうしろと言うんですか」
「明日中に口止め料として30万欲しいんですよ」 
30万という額はやや高いかなとも思ったが、こいつも罪を犯している以上、警察に駆け込む心配はない。何より、税金でギャンブル三昧するバカに遠慮はいらない。「ねえ、どうなの。金、払うの払わないの?え?」
だめ押しに軽くすごんでやると、女はこの世の終わりのような顔つきで首を振った。
「…はい、払います」
バーカ、ザマーミロ!後日、俺自身もミクシィの生保オフ会に参加してみたところ、何人かの男女が、不正受給者であることをあけすけに吹聴していた。黙っていればわからないものを、バカというか何というか。ひとまず連中とはマイミクになっておいたので、いずれまた金に困ったときは、キュッと締め上げてやろうかと考えている。

※この記事は読者様の投稿です。防犯、防衛のための知識としてお読みください。実行されると罰せられるものもあります。