会話のタネ!雑学トリビア

裏モノJAPAN監修・会話のネタに雑学や豆知識や無駄な知識を集めました

大人になれない新成人に「テレビカメラが来てるから張り切ってんの?」と言ってみた

言うまでもなく、あいつらは群れないと何もできねーに決まっている。同じような仲間がいるからこそ、調子に乗って騒ぎまくるのだ。まったく、中二かよ。もし自分の信じるスタイルならば一人きりでもやってもらいたいものだが。
茶髪にヒゲにサングラス、眉毛めちゃ細、さらに片栗粉をかけあった(そんなバカ風習がある)せいで顔が真っ白になっているニイちゃんに突撃だ。
「おめでとうございます!」
「ういっす!」
「真っ白だね」
「ういっす!」
酒を飲んでるのか、目がどこかウツロだ。こりゃキレたらヤバイんじゃね?恐る恐る切り出してみる。
「それにしてもさ、こんなこと
一人じゃできないっしょ?」
「一人?」
「集団じゃないと何もできないんじゃないの?」
「わかんないっす」
「え?」
「わかんねーって言ってんの!」
なんだこいつ。日本語能力ゼロか。
「一人だと何もできないのに、大勢集まったら調子に乗るんじゃないのかと思ったんだけど」
「言ってる意味わかんないし。もういいっすか」
ふぅ、意味わかってくれなくて良かった〜。足、震えてるんだけどオレ。  マスコミが取り上げるせいで、あいつらはワル自慢に精を出すのだろう。テレビに映ってるぜ、イエーイ!
俺たち不良だせ、イエーイ!
アホか。テレビを神聖視する田舎モン丸出しの根性をしっかり指摘してやらねば。マスク&サングラス&チリチリパーマの、暴走族スタイルのアンちゃんに聞いてみよう。
「気合い入ってるね!」
「どうも!」
「ちょっと質問いい?」
「いいっすよ」
「テレビカメラが来てるから張り切ってんのかな?」
「張り切ってないっすよ」
「え、だって気合い入ったカッコしてるし」
「してねーっすよ」してんじゃん。チリチリパーマかけたてじゃん。眉毛剃りたてじゃん。「いや、テレビに映れるから嬉しいのかなと思って」
「は?うれしくねーっての!」
ドンと胸を小突かれた。
「あんた誰?ケンカ売ってんの?」
ドン!
二度目の小突きだ。っきより痛い。ダメダメ、急に怖い顔になってるし!
「なあ、やんの?やんねーの?なあ?」
三度目の小突きの前に走って退散した。くっ、胸、痛いわ。最後はこれだ。存在の完全否定になるが、こちらも旅費と時間をかけて来ているわけだし、きっちり言い切ってやろう。はちまき姿で大声を張り上げている2人組がいた。警察官に囲まれてうれしそうにしてるあたり、まったくもっておめでたいコンビだ。最後はあいつらにまとめて突撃!
「成人おめでとう!」
「おーいっす」

立ち止まってくれないので、横を歩きながら質問開始だ。
「沖縄の成人式ってすごいね」「そっすか?」
「うん、こんなの東京じゃ見ないよ」
「東京?なにしに来たんすか?」
何しにって、言いたいことがあったからだけど、素直に言っていいのかな。
「君たちに言いたいことがあってさ」
「え、俺ら?」
2人が急に立ち止まった。え、止まられると怖いんだけど。
「えっと、沖縄では普通かもしれないけど、この大騒ぎ、内地の人はバカにしてるの知ってました?」
つい丁寧語になってしまった。だってヤバそうだし。
「はぁ?」
「なに、あんた」
揃ってガンをつけてきた。ヤバイヤバイ。
「おにいさん、死にたいの?」
そう言われた瞬間、警官の群れに向かって駆け出した。あいつら、人殺しくらい平気でやるでしょ!