レンタルビデオ屋で新作DVDを1本選び、レジに持って行ったとき、店員がパソコン画面を見て首をかしげた。
「あれ、おかしいな…」
「どうしたんですか?」
「…いや、その、こちらの商品がレンタル中になってまして。返却されたときに何かのミスで記録漏れが起こったのかもしれませんが…」
何となく腑に落ちない様子だったが、店員は通常通りレンタル作業を進めてくれた。しかし後日、DVD屋でのバイト経験がある友達にその話をしたところ、
「それ、ミスでも何でもなく、マジでレンタル中だったと思うわ。おまえの前にそのDVDを借りたやつが延滞して、返却処理しないまま自分で棚に戻したんだって。レンタルビデオ屋は、そういうことよくやられるから」
そんなときは、一応は前に借りた人間を疑い、過去に同じようなことを何度もやっていれば調査するが、そうでない場合は記録ミスとして流してしまうそうな。ということは、もし自分が延滞したときに勝手に棚に戻せば…
アマゾンに「再生品」を返品して新品を手に入れる
アマゾンの返品システムは、太っ腹です。返金は「現金」ではなく「アマゾンギフト券(アマゾンでの買い物専用金券)」で行われるのですが、開封していても返品を受け付けてくれるので、よく悪用されているそうです。例えばこんな感じで。
・キーボードを3種類購入し、どれが一番触り心地がいいか選んだ後、2台を返品。
・礼服を購入し、法事で1回だけ着て返品。
私の友達は、これに目を付けてかなり大胆なことをやらかしました。
通販サイトで『再生品』と明記された家電を見たことはないでしょうか。初期不良によってメーカーに返品された後、修理されて再出荷されたシロモノです。新品よりも値段は安くてお買い得ですが、何となく気が引ける方もいるかもしれません。
私の友達は、ハードディスクの再生品を購入し、アマゾンで同じ型のハードディスクの新品も購入。2つを開封し、アマゾンの箱に再生品を入れて返送しました。つまり再生品の値段で新品を手に入れようと目論んだわけです。これですんなり返品は受け付けてもらえたとか。アマゾンってどんだけ太っ腹なのやら。
※この記事はフィクションであり知的好奇心を満たすためにお読みください。実行されると罰せられるものもあります。