会話のタネ!雑学トリビア

裏モノJAPAN監修・会話のネタに雑学や豆知識や無駄な知識を集めました

浅草のピンク映画館に入ってみた

ここ数年、邦画が洋画の興行収人を抜いたとかで世の中は邦画ブームといわれています。〃途中退場なら返金サービス〃とかわけのわかんないイベントをやってたみたいで終わりの頃には3人になっておりました。洋に客が入っていないのは確かなようですが、じゃあ邦に入ってるかというとその印象もありません。ルーキーズがヒットしただけ。わざわざ映画館で映画を観ようという人間が少なくなってきているような気がします。浅草に寂れたピンク映画館があります。ピンク映画業界の識者の間ではピンク映画と言えば東京の上野がメッカで、なんでもただのスヶベはもちろん、ホモ、女装、露出狂、あらゆる性癖の持ち班が一同に会して盛り上がっているとのことです。
では、その上野と同じ浅草のピンク映画館はどうなっているのかういうと、これがすさまじいほどの閑古鳥なのです。この正月、初詣客で賑わう浅草でただ一人、まっすぐピンク映画館を目指し仲見世を歩きました。ピンク映画館の前に到着し、5分ほど様子を伺ってみたのですが、誰も出入りする気配はありません。
絶賛上映中と記載されたポスターが貼られているので営業中なのは間述いないのですが、ホームレスや小学生が立ち止まってそのポスターをチラチラ観察するぐらいで地下
へ続く劇場へは誰も降りて行きません。しょうがないので仲見世で買った酒を1気飲みして、窓口のおばさんに「和服ツボの味、大人一枚」と告げました。するとなんとそのおばさんは自分の顔を見るなり「成人になってますかと訊いてきたのです。」

中に入り、3列前方に座ってた黒いジャンパーを済たおっさんが席を立ちロビーに行こうとして、目が合いました。おっさんはこちらから視線を外しません(明らかに脱んでいるのがわかりました。)頭の禿げた渡哲也って感じのそのおっさんは腕組みをしてじ
っとこちらを見ています。ひょっとして常連の問で座席が決まっているのでは。席は座ってはいけない席だったのでは。晩まれるのがわからないので恐くなりトイレのふりをして席を立ちました。しかし向かった奥のトイレの造りがイピッでした。なんと階段を
5段ほど上がった薄暗い先にポッンとあるのです。この階段を上っている間に追っ手が来たらお終いです。トイレに行くことを諦め、再び劇場に暖り最後列の後ろの壁に寄りかかって2本目を観ることにしました。するとさっき晩んできた渡が気付いたら真横にいました。しかもよく見ると社会の窓が全開で陰茎がダラリと丸出しなのです。これには驚いて思わず二度兄しました。想像してみてください、社会の窓から陰装を出しながらこっちを腕んでいる渡哲也を・・・
足がブルブルと震えました。渡は一切目を逸らさずジリジリと間合いを詰めてきます。そして金縛りにあって動けない自分の腰に手を回してきました。しかもこっちのズボンのジッパーをドろそうとしてきたのです「やめてください一」とかすれた声を絞り出
してみるものの、渡の鼻息は荒くなるばかり。
館内を移動しても、渡は陰裟を出したまま、ずっと横に寄り添ってついてきます。周りの客も無反応なので、もう駄目だと思い、後ろのドアを開け、地上へ出ました。受付のおばさんは、もう帰るんかいなって顔をしています《結局5人の客の内、2人がホモと女装だったことになりました。残りの3人は半分眠っていたのでよくわかりませんでした。下ろされたジッパーを戻し、涙を堪えながら駅へ向かいました。