ネズミの国に行くのがダルいと感じる人は、オレと同様、長時間並ぶのがイヤだから、という人がほとんどだと思う。少しでも並ぶ時間を短縮させたいなら、朝一番で入場し、大急ぎでファストパスを手に入れるのが一番効率的なのだが、世の中にはズルい輩がいるようで。オレが目撃したそのカップルは、車椅子に乗った若い女性とそれを押す男という組み合わせだった。
何気なく2人を目で追っていると、車椅子に乗っていた女がスッと立ち上がったのだ。アレっ? と思う間もなく、2人は無造作にベンチの脇に車椅子をほっぽりだし、近くの人気アトラクションへ歩いていくではないか。思わず後を付けると、2人は
2時間待ちの長蛇の列を無視して、アトラクションのエントランスへ真っ直ぐ進み、係員に何やら小さなカードを提示。そのままアトラクションの中へと進んで行ったのだ。
どういうことか。おそらくあれは、障害者向けに発行している「ゲストアシスタンスカード」を利用したズル行為だ。このカード、どんなに混んでるアトラクションでも、指定された利用開始時間に行けば、一切並ばずに乗ることができるという魔法のカードなのだ。正面エントランス付近にある車椅子貸出しスペースに行き、「障害者がいるので車椅子を貸して欲しい」とでも言ったのだろう。
※この記事は知的好奇心を満たすためにお読みください。実行されると罰せられるものもあります。