会話のタネ!雑学トリビア

裏モノJAPAN監修・会話のネタに雑学や豆知識や無駄な知識を集めました

駐禁逃れにまつわるお話

車やバイクに乗るなら、駐禁の厳しい取り締まりに頭を悩ませている人は多いだろう。駐禁逃れに関するちょっとした話があるので紹介したいと思う。バイク乗りの友人によれば、首都圏など大都市でバイクに乗る人間は、まともに停められる場所などほとんどないにも関わらず、『緑虫(駐禁監視員)』たちの取り締まりが厳しいので困ってるらしい。これではバイクが売れなくなるのも当然だ。バイクで違法駐車すると、ハ
ンドルに粘着シール状の黄色い駐禁ステッカーを貼られ、反則金の9千円を科せられる。このステッカーにはバイクのナンバーのほか、違反した日時と違反場所などが書かれていて、違反日から1カ月ほど過ぎると自宅に違反金を振り込むための納付書が届く流れだ。この粘着ステッカー、簡単に剥がすことができるのだが、その友人、路上の駐禁バイクからステッカーを1枚拝借し、手書きでナンバーが記された部分に黄色い紙(ホンモノ同様)を貼りつけてカラーコピーを取り、そいつに自分のバイクのナンバーを書き込んで携帯しているらしい。もしもどこかにバイクを停めたくなったら、そのカラーコピーに日時を書き込み、ハンドル部分にテープで貼り付けておくのだ。こんな子供騙しの方法で誤魔化せるわけがないのだが、どういうわけか丸1日違法駐車していてもスルーされるという。おそらく、緑虫たちが切符の日付を確認し、1日に2度目の切符は切ろうとしないんだろう。
 ちなみにその友人、車の場合も同じように違反ステッカーをフロントガラスに貼ってみたが、車はバイクと違ってチェックが厳しいのか、あっさりと駐禁を切られてしまったそうな。俺にもひとつのアイデアがある。半年ほど前、突然、繁華街のど真ん中でエンストを起こし、仕方なく車を路肩に停めることになった。ただし、あまりに往来が激しく道幅が狭い場所だったので、念のため最寄りの警察に電話して、車が故障したことを告げたのだ。すると警官にこんなことを告げられた。
「レッカーは手配してるんですね? だったら、紙に故障中って大きく書いて、ここの警察署の名前と、レッカーが到着するまでの時間も書いて貼っておいてください」
 俺は言われるまま、紙にロードサービスが到着するまでの時間を2時間と書いてフロントガラスに貼り、近くの喫茶店でぼんやりと時間を過ごした。そこで、ふと思った。警官には本当に故障したかどうかの確認までは取られていない。つまり故障車を装って警察に電話し、件の貼り紙をしておけば、数時間程度なら堂々と停めることができるのではないか?さて、どうなのだろう。