六本木交差点から外苑東通りをドンキホーテに向かって少し歩いた先は、外人バーが多い一画だ。夜ともなると客引きの連中が路上に立って、道ゆく人々たちに声をかけている。が、ケバブ屋の前によく立っている3、4人組の黒人だけは様子がちょっとおかしい。積極的に声をかけるわけでもなく、いつもただ通行人にチラチラ視線を送っているだけなのだ。そして声をかけてくる人間がいるとぼそっと言う。
「何デモアル」
どうやら何かを売買しているようだ。
同じく名古屋のイラン人たちがクルマ越しに何かを取り引きしている。名古屋駅の周辺には、いかにも怪しげなイラン人がうろうろしている一帯が複数ある。
観察してみれば彼らのもとにはクルマが近づき、なにか言わされ、金銭と怪しいブツが交換されている。あれっていった 間違いなくヤバイ物なので、とばっちりを受けないためにもいように。