会話のタネ!雑学トリビア

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高収入バイト秘密厳守で高価買い取りの内容

スポーツ新聞や夕刊紙で「高価買取り」「秘密厳守」などと書かれた三行広告を見かけたことがあるはずだ。あれ、いったい何を買い取ってくれるのか?
基本は新品家電だ。普通のディスカウントストアならば、持ち込んだときに入手ルートを詮索されるが、この手の業者は一切なし。秘密厳守をうたっているのは、暗に盗品ですら買い取ることを示唆している。対象は窃盗団だけではない。例えばエアコンなどの家電品の直販会社が在庫を抱えてしまい、メーカーにバレないようにこっそり横流し
したいとき。販売ノルマを課せられた営業マンなどが自腹で買い込んだ自社商品を捌きたいときなどにも利用されているようだ。こうした品物はいくつかの卸業者を回って、
ディスカウントショップや格安通販業者へ転売されていく。

似たような怪しい仕事で高額バイトで知られる治験だが、日本における謝礼額は世界的に見て低い水準にある。日本の場合、規制が厳しいため、比較的カラダへの負担が軽いものしか募集されていないからだ。これに対し、イギリスやアメリカといった海外で実施される治験では、副作用が強い薬や被験者の負担が大きい長期間に及ぶものが実施されている。そのため、謝礼額は日本ではまずあり得ないような百万円近くになるものもある。こうした海外治験のなかには日本人を対象としたものもいくつかあり、往復の交通費が出ることもあるため、出稼ぎする日本人がけっこういる。

さらに自宅ポストを貸す仕事がある。依頼人に、自宅の住所と電話番号を伝え(名前は不要)、不定期に届く郵便や宅急便を、そのまま依頼人に手渡すだけの仕事だ。報酬は一件あたり2~5千円。荷物と引き換えに現金がもらえる流れだ。それにしても、なぜこんな作業がカネになるのか? ずばり、依頼人は取り込みサギのためにポストを使っているからだ。ネットショップやオークションで後払い商品を購入し、荷物だけを受け取って代金を支払わない詐欺なので、自分の住所は使えない。そのため謝礼を払ってアカの他人を利用しているのだ。