会話のタネ!雑学トリビア

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戸籍屋って仕事は本当にあるの?

『戸籍屋』他人の戸籍を販売するというマニアックな仕事だ。

仕事のメインは、本人になりすまして役所で戸籍の書類(戸籍謄本)を取る作業である。

その手続き時に必要な個人情報は、
①本名
②生年月日
③現住所
④本籍地
しかしこの4つの正確な情報が判明している人間。となるとこれがなかなか見つからない。
卒業アルバムなんかを入手できれば、①②③あたりはわかるかもしれないが、④については不確かだ。住所=本籍地でない場合は多々ある。 ではどうやって情報収集するのか。現在、戸籍屋がよく使っているのは、裁判の傍聴という手法だ。
どんな事件の裁判でも、初回(第一回公判)では最初に必ず、裁判官によって被告の身分がことこまかに読み上げられる。「本名」「生年月日」「現住所」「本籍地」「結婚歴」。まさに個人情報のオンパレード、戸籍屋のために発表してくれているような気さえする。裁判所で冒頭から熱心にメモをとっているのは、同業者が多いのではないか。役所に戸籍謄本の発行申請をする際は、身分証の提示を求められるが、「保険証を落としてしまって」でだいたい突破できてしまう。 戸籍の販売額は、本人の結婚歴や借金歴などによって変わり、相場は数万から50 万くらいか。売られた戸籍謄本はさまざまな使われ方をしている。多いのは、借金まみれの人間に用いられるケースだろう。結婚や養子縁組(互いの戸籍謄本とどちらかの一方の身分証があれば簡単に受理される)で、姓を変えた後、サラ金を再び回らせる手口だ。