会話のタネ!雑学トリビア

会話のネタに雑学や豆知識や無駄な知識を集めました

100兆円持っていれば何をしたいですか?

自分が一番やりたいことは何だろう? 誰もが真っ先に思い浮かべるのは美女との戯れや、贅を尽くした美食、あるいは南国のビーチで日がな寝そべることあたりだろうか。
 その状態に一歩でも近づくため、必死で働いてせこせこ金を貯めては、夢見る願望のかなり手前の条件で手を打ってお茶を濁している、それが我々の人生と言えるかもしれない。本当は絶世の美女100人に囲まれたいのに、吉原のソープ嬢で充足するような形で。しかしもし100兆円持っていればどうだろう。頭に浮かぶ欲望などすべて叶えきってもまだ使い切れないカネ、カネ、カネ。美女も美食も高級車やジェット機も、あるいは一国すらも手に入れ、それでも余る無尽蔵の金。そのとき人は思うはずだ。願いはすべて叶った。飽きるほど叶った。そして今、俺は何をやりたいんだろう?実はその答えこそが、その人が心底やりたかったことなのではないか、というのが本ルポのテーマである。いざ、欲望にまみれた雑誌が、欲望の先にある人間の純粋な部分にせまってみよう。

男性34才会社員独身

まずは何をするか
◎│ 専属料理人付きの戸建てに住みたいですねえ。
◎│ 世界各国に別荘を建てて月替わりで暮らすってのも楽しそうです。
◎│ そうなると自家用ジェットも必要だなあ。
◎│ あとは球団オーナーになることかな。ソフトバンクホークスの大ファンなので、長谷川や内川を引き連れて飲みにいくとか最高です。
それらがすべて叶ってから│
 この世からガンを根絶したいってのはあるかもしれないですね。各国からノーベル賞級の学者をひとり残らず集めて、世界最高のがん研究センターを作るんですよ。実は僕、肉親をガンで亡くしてまして。小学校の時に母が、19才のときに兄貴が胃がんで早死にしちゃったんです。あのときはもう絶望的な気分になりましたよ。人生でこんなにも悲しいことがあるのかって。思い出すといまだに胸が苦しくなりますからね。でも、ガンの完全な治療法ができれば、子供たちは僕のようなツラい経験をしないで済むわけでしょ? 
 もちろん事故や別の病気で肉親を失うこともあるけど、それでもガンがなくなるのに越したことはないですから。つまりはこれこそがあなたの本当のやりたいことなのでは? そう問うと、彼は「そうですよね。ホントにそうかもしれません」とうなず
いていた。

男性51才 会社員既婚
まずは何をするか
◎│ キレイなオネーチャンを100人くらい愛人にしたいねえ。ほんで、ひとりずつ家を買い与えて泊まり歩くの。
◎│ 夕焼けを見るのが大好きなのよ。だからそれを雲海の上から見るために自家用飛行機がほしいなあ。
◎│ ブガッティ(30億する最高級のクラシックカー)もあれば最高だなあ。それらがすべて叶ってから│
 あとはあれだな、福島の放射能の除染。なんか20兆円あれば完全に片付くって話だから、どうにかしたいよねえ。ていうのも、俺の地元がモロに避難区域でいまも人が住めない状態でさ。自分の生まれ育った故郷に帰られないことほど情けないものはないよ。なんなら20兆と言わず、100兆全部払ったっていいね。一刻もはやく元の状態に戻せるならさ。で、いつか町民が戻る日が来たら、日本一のテーマパークなんかを作るといいかもしれんね。いつまでも自分の地元が原発とか被災地とか、そういう暗いイメージを引きずっていくのはシャクじゃない。日本中の人が笑顔で訪れるような町に生まれ変わってくれると俺はすごくうれしいんだけどねえ。福島の方ならば、おそらくこの望みには全員が到達するのではないか。いや、日本人ならば誰もが行き着かなければならない答えなのかも、と真面目に思った。

女性53才主婦
まずは何をするか
◎│ ゆっくり世界遺産を巡ってみたいです。
◎│ 赤ちゃんを出産した娘夫婦に、半分(50兆)あげます。
◎│ まぼろしの高級魚「くえ」の鍋料理ってのがあるらしいんですけど一度食べてみたいかな。
それらがすべて叶ってから│
 日本にいるすべてのノラ犬やノラ猫を世話することのできる施設を作って、老後はそこで動物たちと一緒に住みたいと思いますね。もちろん飼育スタッフも雇って。子供のころ、小さな捨て猫を拾ってきたことがあるんだけど、母親が大の動物嫌いで、飼えなかったんですね。で、それからちょっと経ったある日、その猫が公園で餓死してるのを見つけちゃって、もうショックでショックで。
 だから結婚して実家を出てからは、たびたびノラ猫を拾ってきては育ててるんです。だけど今だってもう家に7匹もいるから、これ以上はさすがに飼えません。それが心苦しいんですよね。物欲もせいぜい「くえ」程度という、元々欲望の少ない方で、さほど悩むことなくこの答えが出てきていた。いわば、現在の活動の延長線上に彼女の望みはあるわけで、今も心の沿うまま生きていらっしゃるのだと言えるだろう。