会話のタネ!雑学トリビア

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共同トイレに対するセクハラ苦情の実態調査

渋谷の飲み屋街「のんべえ横丁」のトイレに対するセクハラ苦情を紹介しよう。
『のんべえ横丁の男女共用トイレで汚いの見せられた……』
『トイレで待ち伏せして見せてくる変態いたマジで最悪!』
 
ミクシーの『渋谷コミュニティ』など複数の場所に、同様の記述が散見している。
カキコミから察するに、この飲み屋街には男女共用のトイレがあるのだろう。そこで何らかの方法を持って待ち伏せすれば、女性にチンコを見せつけられる状況なのだ。へぇ。
では現場へ。週末の夜7時、JR渋谷駅ハチ公口を出て線路の下に向かう。すぐに目的の一角があらわれた。こじんまりした飲み屋が点々と連なり、リーマン連中やOLなんかが闊歩している。外国人観光客も多い。すぐに個室ドアが3つ並んだ公
衆トイレが見つかった。壁にはでかい貼り紙がある。
『のんべえ横丁専用トイレ利用者は各店からカギを借りてください』
カギって?
この男女共用トイレ、飲み屋の客しか利用できない決まりのようだ。店主からカギを借りて、使用後はその客が施錠して、カギを店に返す。つまり部外者がふらっとやってきても使えないってことだ。
しばらく周囲から様子をうかがってみよう。個室にはときどきオッサンや女性が入っては出てを繰り返している。
とりあえず入ってみたいけどカギ持ってないしなぁ…。ん、待てよ。あそこのドア、開いてないか? 
3つの個室のうち2つはカギがかかっているのだが、一つはわずかにスキマがあり、中の灯りが漏れている。  近づいてみたらやはり施錠されていない。誰かがカギをかけ忘れたのか?  まあ酒が入ってればそんなこともあるのだろう。 
とにかく個室に入ってみる。狭いスペースに洋式便器があり、そこに座ったら正面にドアという位置関係だ。
…そうか。ここに座ってギンギンにしたチンコをシコりつつ待ち伏せするんだな。 
さすがにチンコを出して待機するのはよろしくないので、ズボンを履いたままで便座に腰かけてみた。 
少しして足音が。ドアが開く。
ガタッ。
「ひゃっ!あ、すいません!!」
一瞬の出来事だったが、30代とおぼしきメガネOLさんが目を見開いて驚く顔がはっきり見えた。もしシコっていたら、もっと驚愕していたことだろう。 
一旦そこを離れて横丁の入口に向かう。もう一つの男女共用トイレがあるからだ。
こちらは個室の脇に男性用の小便器が設置されている。いちおう目隠しはあるが、誰かが立ち小便していたら外からはわかる程度のものだ。
チン見せ男にとってここはどうなんだろう。個室には例のごとくギがかかってるし、悪さするのは難しそうだ。
しばらく立ちすくんでいたところ、個室に女性が入っていった。
「ガチャ」とカギをかける音が聞こえる。
その少し後でスーツ姿のおっさんが入っていった。手前の小便器で立ち小便してるみたいだ。
……様子がオカシイ。オッサン、たかが小便のはずがいっこうに外に出てこないのだ。何かしてるのか? 
およそ3分後、「あっ!ええ?」個室から出てきた女性の声がした。あの小便オトコになにかされたのか?
オッサンはぺこりと頭を下げ、女のほうも「すいません」と言って小走りで去っていった。これはいったい…。
二人がいなくなった小便器の前へ行ってみる。オシッコをする格好で立っ
たら、左斜め後ろに個室のドアがある形だ。そっか。この状況とオッサンの長いションベンからして、おそらくこういうことだろう。
このトイレでは女性が個室に入った後に、小便器で待ち伏せするオトコがいるのだ。女が出てくるまでその場で息をひそめ、その瞬間がやってきたらオトコはくるっと体の向きを変えるのか。チン見せ被害に女性の方はくれぐれのご注意を。