会話のタネ!雑学トリビア

裏モノJAPAN監修・会話のネタに雑学や豆知識や無駄な知識を集めました

スポーツ新聞などの三行広告やネット上で見かける「カード現金化」とはいったいどんなサービスか。
 簡単に言えば、クレジットカードのキャッシング枠はなくなったがショッピング枠は残っている人に、現金を作ってあげるサービスである。
 昔は、客をみどりの窓口に向かわせ、カードで新幹線チケットを購入させ、それを定価の8割ほどで購入する(客に現金が残る)ような面倒な形が取られていたが、昨今の業者はもっと手っ取り早い。
 店頭に置いてある二束三文のCDやぬいぐるみをカードを使って高価で買わせ、その場でそのCDを8掛けなどで買い取るスタイルだ。
 もちろんいずれクレジット会社への支払日がおとずれるが、そんな小細工をする者が返済できるわけがない。客も最初から踏み倒すつもりでいるのだろうか。
 あと1万円あれば絶対に大勝ちできたのに…。パチンコ経験者なら1度はそんな考えになったことがあるはずだ。そんなとき助けてくれるのがパチンコ客専門のヤミ金だ。
『電話一本、即融資! 自営業、学生、フリーター歓迎!』
 パチンコ駐車場に車を停めておくと、この手の小さい広告ビラが挟まっていることがある。
 記された携帯番号に電話すると、ガラの悪い男性スタッフが10分ほどで現場に到着。その場で免許証の提示を求められ、近くのコンビニでコピーと引き替えに1~2万程度の金を貸してくれる。
 利率は1日1割などと暴利だが、利用者はパチンコで勝てば返せると思い込んでいるので簡単に借りてしまう。ギャンブラー心理を突いビジネスだ。
 最近は駐車場に防犯カメラが設置されているため、車にチラシを挟む業者は減っており、若いスタッフが店内から出てきた客に声をかけるパターンも増えているらしい。
さらには偽装質屋と呼ばれるヤミ金業がある。
 客から質草をあずかって現金を貸すという、一見、フツーの質屋業務のような流れを作ってはいるが、その実態は100円ライターなどを名目上の質草として、高い金利での現金貸し付け契約を結んでいる。
 金融業者が守るべき貸金業法では、金利は年20パーセントに制限されているが、質屋を偽ることで法律上は年109パーセントまで貸し付けが認められる。つまり質屋を装うことで、警察や金融庁の目をくらまそうとしているのだ。
 借金額は1年で元金の倍以上にふくらむため、まず返済は不可能。そのため老人の年金を担保にして、毎月確実に口座から利息を引き落としていくのが彼らの常套手段だ。
時代の流れか個人間融資掲示板なるものも出てきた。
ネット上には、個人間でお金を貸し借りするための掲示板がいくつか存在する。
 借りたい側は、すでに普通の金融業者には相手にしてもらえないブラックや、借り逃げを目論む連中など。
 貸し手は利息での小遣い稼ぎか女性の身体目的、中にはヤクザまがいのヤミ金業者も混じっている。
狐とタヌキの化かし合いのようなものだが、双方納得の上ならば「利」のある場だとは言える。